表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

600/834

600.ぴよの優先度

 その頃、ディアたちは……。


 部屋で謎の塊に好奇心を抑えられなくなってきた。


「ぴよ。もこもっこは前進中ぴよねー」

「ゆっくり近づいてくるんだぞ」


 そわそわ。

 そわそわそわ。


 ディアはそわそわしていた。


 塊が近づくにつれて、その質感がわかってくる。

 確実にコカトリスたちだ。


「とてもふわもっこしてるぴよよ……」

「やっぱりコカトリスなんだぞ」

「……見に行きたいぴよね」


 そこでディアはじっとウッドを見る。


「ウゴ……街から離れなければ、大丈夫? 誰か付き添いしてくれるかな?」

「あっ、だぞ」


 マルコシアスがくむっと鼻を鳴らす。


「レイアが部屋から出たんだぞ」

「ぴよっ!?」


 ディアが即座に計算する。


「レイアぴよに付いてきてもらえば、完璧ぴよよ!」


 ◇


「ふふふんー」


 レイアはご機嫌だった。

 窓からディアたちと同じ塊を見たのだ。


「あの塊は間違いなく、私が愛してやまない――」


 レイアが部屋からすっと出てくる。


「ちょっと待つぴよっ!」


 そこへディアとマルコシアス、ウッドが現れた。

 もとい、隣の部屋から出てきた。


「……どうかいたしましたか?」

「砂漠にいくぴよか!?」

「え、ええ……そのつもりですが」

「ビンゴなんだぞ!」

「ウゴウゴ、ちょうどいいね!」


 マルコシアスとウッドが頷きあう。


「ぴよ! あたしたちも砂漠に行きたいぴよよ!」

「おーっ!! それはいいですねぇ!」


 レイアはぱぁっと満面の笑顔になる。


「だぞ。なので一緒に来てほしいんだぞ」

「ウゴ! 付き添いお願いします!」

「もちろん! どーんとお任せください!」


 そうしてレイアたちは宮殿から砂漠へと出ることにする。


 サボテン畑に戻る頃には、すっかり砂嵐はやんでいた。


「ぴよ! あっちぴよね!」

「くむくむ、そうなんだぞ」


 ディアとマルコシアスは方向感覚抜群である。

 サボテン畑をさっそうと移動する。


 やがて砂漠に出ると、目の前にはこんもりとした塊があった。


 すぐ近くにいくとよくわかる。


「仲間ぴよねー!」


 丸まったコカトリスが重なった草だんごのようになっているのだ。


 レイアもうんうんと頷いている。


「これがレアな砂ぴよちゃんです……!」

月見餅みたいな感じだぞ(。•̀ᴗ-)✧


お読みいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 祝600回ぴよ [一言] ぴよクイーンとぴよクレイジーと砂ぴよと ぴっよぴよになりますね
[良い点] 600話おめでとうございます! [一言] 見知らぬ土地で子供達だけでうろちょろするのはよくないからちゃんとした大人に随伴させるのは大事やね。 ちゃんとした大人・・・?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ