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557.大小のシート

 それから数日。

 ぴよシートを作ったり、干し貝柱を作ったり。

 それなりにやることはあった。


 今日はイスカミナの工房で、詰めの作業だな。

 ステラはまたぴよシートを調整している。


「どうですか!?」


 ガタゴト、ガタゴト。

 揺れるぴよシートにはテテトカが乗っていた。


 テスト要員である。


「お、お、おー!」

「大丈夫か? 無理はしなくていいんだぞ」

「いえー、ふかふかでこれはなかなかー。おっ、おー」


 ガタゴト。揺れながらテテトカは答える。


「ふむー。なるほどー」


 そう言うと、テテトカは懐から草だんごを取り出してもぐもぐ食べ始めた。


「慣れてきましたー」


 早い。まぁ、それならいいんだが……。


「ふんふーん。確かに座り心地は本当にいいですねー」

「それなら良かった」

「クッションもどうですか?」


 テテトカの席にはぴよクッションがある。

 肘掛け兼席の余白を埋める用としてだ。


「いいですよー。このまま寝ちゃいそうなくらいにはー」


 テテトカがクッションを膝の上に乗せ、両腕の力を抜く。


「はふー」


 そして問題は……。


「ぴよっ」(気持ち良さそうっ)


 そう、コカトリスも来ているのだ。


「さっ、ぴよちゃん用の巨大ぴよシートもできましたからね。ぎゅむむっとどうぞ……!」


 ステラがテテトカの隣に置いた巨大ぴよシートにコカトリスを案内する。

 イスカミナが若干心配そうな目で見ていた。


「大丈夫もぐ……」

「コカトリスは頑強だから心配ないと思うが……」


 むしろコカトリスのたぷみボディでメキィ! する可能性のほうが高い。


「ぴよぴ」(ではちょっと失礼)

「どうぞどうぞ」


 むぎゅ( ╹▽╹ )


 コカトリスがぴよシートにセットされる。


「ぴよよ」(なかなかのもふみ)


 さわさわ。羽触りは悪くないようだ。


「ぴよっぴよ!」(ぽよんぽよん!)

「…………」


 コカトリスがぴよシートを揺らす。

 ……うん、大丈夫だな。壊れる気配はない。

 これも地道な強化のおかげである。


「ふー。お昼寝したくなりますねー」

「寝てもらっても大丈夫だぞ」


 むしろ寝たあとにどうなるか、体が痛くなったりしないかも確認したいし。


 魔導トロッコはいずれ延長し、長時間乗ることになるからな。


「ぴよー」(いいねー)

「これ、ぴよちゃんも食べますー?」


 テテトカが眠そうなコカトリスに草だんごを差し出す。


「ぴよよー」(ありがとー)


 しゅばっ。もぐもぐ。


 コカトリスは即座に草だんごを受け取り、口に運んだ。


「ぴよ、ぴよぅー……」(もぐもぐ、すやぁ……)

「すやー……」


 ふむ、テテトカもコカトリスも気持ち良さそうに寝始めたな。


 どうやら種族やサイズが違っても行けそうだ……!

ぴよにも好評( ╹▽╹ )


お読みいただき、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 考えてみれば貴族は馬車で来そうですし 魔力属性によっては飛んできますね 大店の商人も同様に馬車、行商人レベルならトロッコ乗るくらいですかね 等級分けする必要性がないですね! ぴよシートの評…
[一言] 更新有り難う御座います。 ピヨ(本物)・On the・ピヨ(椅子)。
[気になる点] ふと思ったんですが 封建社会の客室なんてもんは等級で分けられてて 一等二等はそれなりでも三等なんてひどいもん って感じを想像するんですが 今回のはぴよシートで統一されているようですし …
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