表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

554/834

554.ホンビノス貝、実食

 網と加熱魔法具を用意し、バーベキューの準備をする。

 ブラウンが休憩所からどちゃっと調味料を持ってくる。


「胡椒やワイン、オリーブオイルはありますにゃーん」

「ウゴ、おいしそう!」

「あと新鮮なレモンやガーリックは俺が生み出せるしな」

「十分な味付けですね!」


 ホンビノス貝は砂抜きをしなくても、おいしく食べられるらしい。

 なのでこのまま網焼きだ。


 とはいえ、食材が貝だけなのは悲しい。

 俺は他の野菜も生み出していった。


「玉ねぎ、にんじん、とうもろこし、アスパラガス、ジャガイモ……」


 とりあえず定番はどんどん生み出す。

 ニャフ族もいるし、それなりに量は必要だ。


「にゃー! たくさんですにゃーん!」


 ぴこぴことニャフ族のしっぽが揺れている。


「結構な体力を使ったからな。たくさん食べて回復しよう」

「はいですにゃーん!」

「「にゃにゃー!」」


 そうして雨の中、雨避けをしながらバーベキューをする。


 じゅうじゅう……。


 ワインを振りかけて網焼きしたホンビノス貝はとてもおいしそうだ。


「ウゴ、いい匂いー!」

「シンプルな味付けですにゃんが、良さそうですにゃん」


 大きく肉厚の身がぷりっとしているな……。


「こちらは刻んだガーリックっと……」


 見るとレイアがさららーっとガーリックを振りかけていく。肘を曲げて優雅に……うっ、頭が……。


 だが、調味料のおかげで一気に美味そうな匂いが生まれてくる。


「いい匂いだな……」


 香ばしい香りが広がり、雨の匂いを上書きしていく。


「ウゴ、もういいかな?」

「にゃーん、大丈夫そうですにゃん!」


 というわけで、野菜と一緒に実食だ。


 開いたホンビノス貝の身は、ハマグリによく似ているな。ちょっと肉厚かもだが。


 まずはシンプルなワイン蒸しから。


 ホンビノス貝を皿に移し、ぷりっとした身をフォークですくって口に運ぶ。


「うん、美味しい……!」


 渋めのワインと胡椒、濃厚な貝の旨味。

 採れたての旨さが際立っている。


 これは確かにクラムチャウダーも良さそうだ。

 あとはピザの具とか……かな?

 強めの貝の味が必要な料理なら、結構合うだろう。


「にゃーん、ひと釣りのあとは美味しいですにゃーん……」

「ウゴ、まだいっぱいある!」

「お野菜もありますからね……!」


 野菜にチーズやバターだけでも十分だからな。


「よし、この貝は食べられるリストに入れて、村に持って帰ろう」

「賛成ですにゃーん!」


 こうして、俺達はお腹いっぱい網焼きを食べて貝を持って帰った。


 そろそろ貝類も販売を考えていいかもな……!

お読みいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 網焼きですとホンビノス貝にはバター醤油も合いますよね。 シンプルに塩だけでも良いですが、開いた貝の上に味噌を少量乗せて、自然に溢れる汁で溶いた状態で食べるとウマーですよ♪ 個人的にはやはり…
[一言]  貝は野菜とかとは違ってすぐに悪くなるから出荷するのは難しい気がします。食中毒を起こしたら信用を一発で失いかねないです。何しろマルデ生物なので、ここでしか食べられない味として提供してもいい気…
[一言] ステーキに塩振りかけてそうな構えですね......
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ