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427/834

427.作戦開始

 翌日。

 船乗り、村の仲間やコカトリス達と一緒に港へ向かう。

 コカトリスはなんか、おめめぱっちりしてるな。

 昨日休んで英気を養えたのかもしれない。


「ぴよ」(なんか元気ある)

「ぴよよ!」(たぷも燃え燃え間違いなし!)


 俺もコカトリス着ぐるみを着て、ぴよぴよと一緒に港を歩く……。


 住人達が列をなして見物している。

 目的は……先頭のルイーゼとこのコカトリス達か。


 ルイーゼはふよふよ浮きながら手を振って、市民にアピールしているな。

 まぁ、彼女はこの街の領主一族だから、こういうのも重要なお仕事だ。


 ディアとマルコシアスはステラの胸元に収まっている。


「今日も天気は良さそうぴよねー」

「だぞ。風もないしスムーズに行きそうなんだぞ」

「頑張るぴよよ!」

「頼もしいです……!」

「よろしく頼んだぞ」

「おまかせぴよ!」


 ディアがぴよっと羽を上げる。通訳として、ディアの役割は大きい。


「みんなでクラゲ撃退! ぴよ!」


 ◇


 港から船に乗り、大海原へと出発する。

 船には大きな網が乗せられているな。これで星クラゲを捕獲していく。


 その網の準備をルイーゼが眺めながら、


「昨日一日でなんとか数を揃えたんだけどなー……。あとは燃やす準備、と」

「星クラゲは食べることもできますけど、量が多すぎますわ。高火力で焼かないと駄目ですわ」


 ジェシカの言葉にクロウズが補足する。


「小舟を中心に港で手はずは整っています。問題はないかと」


 星クラゲの海域に近づくにつれ、船上の緊張が高まるのを感じる。

 解毒ポーションは用意しているが、それでも船の数で割ると数個ずつしかない。

 それと突貫作戦の不安か……全てはコカトリスにかかっている。


「ぴよぴよ?」(そろそろー?)

「ぴよぴよぴよ」(ストレッチも終わったし、いつでもバッチコーイ)


 コカトリスに緊張感はないな……。

 ぴよぴよしてる。


「博士はあとで合流っぽいから、先に始めるぞ」

「わかった。ディア、それじゃ……」

「ラジャーぴよよ!」


 ディアがコカトリスに呼びかける。


「ぴよぴよぴよぴよ!」

「「ぴよぴよぴよぴよー!」」


 コカトリスの高速ぴよ語。

 何を話しているかはわからないが、コカトリスの顔がちょっとキリッとなった。

 どうやら海に潜る時が来ているのを認識したらしい。


「僕達もコカトリスが散開したら、海に行くよ」

「俺とナナ、ステラがフロントだな」


 潜水部隊の船乗りは無理せず、中衛と後衛を任せる。

 というより、連絡役に徹してくれたほうがかえって効率良さそうだし。


「海中で仕留める必要はないですわ。海面から大量に網にかければ……ですわ!」


 レイアは船団の向こうで指揮を取る。正直、網の使い方や星クラゲの動きについてはぶっつけ本番に近い。

 こういうとき、魔物に動じない指揮官は必要だからな。


 コカトリスに気合が入ったのを見て、ルイーゼが声を上げる。


「よし、ぴよぴよ大作戦の開始だぜー!」

「「おー!」」

……博士の名前はちょっと整理するかもだぞ。

ご了承くださいだぞ✧◝(⁰▿⁰)◜✧

(色々と混ざってる)


お読みいただき、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新有り難う御座います。 ……コレは「焼き払えっ!」( `Д´)/ の出番か!?
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