表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

415/834

415.ぴよの見分け

 テーブルの上に草だんごを並べていく。


 こねこね。


 かなりの人数で作っているので、どんどんと出来上がるな。


「そろそろコカトリスを呼んできても――」

「……もう後ろにいます」

「はやっ!」


 振り向くといつの間にか、コカトリス達が並んでいた。


「……ぴよよ」(……じゅるり)

「ぴよぴよ」(ステイステイ)

「ぴよぴよよ」(わかってる。じゅるり)


 コカトリスは小さくぴよぴよしながら、俺達とテーブルの上の草だんごを見つめている。


「も、もう食べても大丈夫だ……うん」


 圧を感じる。草だんごを求めるコカトリスの圧を……。


「ぴよ! これから草だんごを配っていくぴよ!」

「並んでなんだぞ」

「「ぴよー!」」


 並んだコカトリスにちょっとずつ草だんごを渡していく。


「ウゴ、はいどうぞ」

「ぴよー!」(やったー!)

「次のぴよ、どうぞなんだぞ」

「ぴよ!」(おいしそー!)

「ウゴ、よく噛んでね」

「ぴよぴよ」(もぐもぐ、ごっくん)


 渡された草だんごを食べたコカトリスは、また列の後ろに並ぶ。

 その間に俺達は草だんごをこねるのだ。

 ぐるぐるとコカトリスが一周していくわけだな。


 ……十数分後、どのコカトリスも満足したのか床に寝転がってお昼寝を始めた。


「ぴよちゃんは草だんご大好きですけど、本当にお腹いっぱいには食べないんですよね」

「そうなのか?」

「おやつ、という位置付けなんじゃないかと……」


 コカトリスの体の大きさを考えれば、確かに草だんごの量は多くない。


「ぴよ! 草だんごは『でざーと』ぴよ!」


 ララトマも少し休憩を取りながら、


「これだけしか食べないぴよちゃんはいませんです!」

「その辺りは一線を引いているわけだな」


 なるほど、まぁ……饅頭やチョコレートだけでお腹いっぱいには出来ないからな。


「ぴよ……」(満足……)

「……ぴよよ」(……ねむみ)


 コカトリスは気持ち良さそうにお昼寝モードに入っている。


「わたし達もご飯を食べたら、一休みしましょうか」

「そうだな。コカトリスのお昼がこれだと……夜はたくさん野菜や果物を食べそうだし」


 そうして軽食を食べて、俺達も一休みする。

 とりあえず分析結果等が出てこないと次の動きも決まらないしな。


「……ちょっと失礼」


 ステラがコカトリスの間にそろーっと忍び寄る。

 そして挟まれる形で寝転がった。

 なかなかのにこにこ顔である。


「楽しそうだな……」


 対して俺は、少し発見があった。


 実を言うとコカトリスの見分けはかなり難しい。

 大きなヒヨコで、ディア以外の大人コカトリスは凄く似ているのだ。


 しかし今、ヒールベリーのコカトリスと海コカトリスの見分けはつくようになった。


「……ヒールベリーのコカトリスはちょっとたぷってるんだぞ」

「そうだな……」


 並んで見るとよくわかる。

 お腹周りがふよんとたぷたぷしているのだ。


 海コカトリスが基準から痩せている可能性もあるが。食べ物が少ないと言っていたし。


 もちろん海コカトリスの食事も大事だが……。


「……ちゃんと痩せられるといいな」


 たぷは減らしていかないとな。

 俺は静かに頷くのであった。

「コカトリスはエネルギー効率が物凄く良いから、ちょっとたぷりやすいのだ」


そうなんだぞ……✧◝(⁰▿⁰)◜✧


「自然界でもたぷってダイエットするコカトリスはたまに見られる。ザンザスでもたまによくいる」


世界的な現象なんだぞ……。


「コカトリスはたぷりやすい。これは一般ではあまり知られていない事実なのだ……。おっと、今日は告知があるのだったな」


そうなんだぞ!

今日はコミカライズ第4話の更新なんだぞ!


よろしくなんだぞ(。•̀ᴗ-)✧

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 面白かった。
[良い点] たまなのによくいるとは……解せぬ 新人王やMVPはベストナインと並んで17.18日に発表されるようですねー さすがに新人王は森下だろうなぁw
[一言] 飢餓に強いと考えればまあ>たぷ おやつはおやつ嗜好品ぴよよ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ