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【書籍化・コミカライズ】植物魔法チートでのんびり領主生活始めます~前世の知識を駆使して農業したら、逆転人生始まった件~   作者: りょうと かえ


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292/874

292.ウッドとユニフォームの展示物

 大聖堂。


 ついにウッドの作品にまで、オードリー達が進む。


「スゴイ……!」


 その全容を見て取ったオードリーは押し込めるように驚きの声を上げた。


 ウッドの作品はひとことで言えば、複雑さと豪快さが入り混じった作品である。


 そびえ立ついくつものバット、それに張り巡らされたツタや枝。ウッド自身が生み出したカラフルな綿も使いまくられている。

 これは、それまでの花飾りとは一線を画していた。


「なんだか……うん、人工物と自然が合わさってて不思議な感じ……」

「そうね、色鮮やかで見てて飽きないし」


 ウッドが作ったのは前衛芸術のような花飾りだった。四作品のなかでもっとも人工物が多いのだ。


 それは奇妙な感覚だった。

 バットは確かに植物由来だけど、自然界にはない。

 七色の綿も不思議な感覚を後押ししていた。


「そうぴよー! たのしいはなかざりぴよ!」

「主もがんばったんだぞ」

「ありがとぴよ!」


 すりすり。ディアがマルコシアスのしっとり頭をハグする。


「シスタリアさんはどう……思いますか?」


 クラリッサの問いかけに、シスタリアが深く感じ入ったように答える。


「……わたくしには、はかりかねます。花を飾るのは多々あれど……ここまで複雑なものは初見です。常道を壊し、新しい芸術と言うべきかと」

「シスタリアもそう思う?」

「ええ、不思議な作品です。とても高度な知性を持っておられますね」


 シスタリアはウッドにも会っている。彼女はあの大きなツリーマンを思い浮かべていた。

 ナーガシュ家に仕えてから、様々な花や庭を見てきて――大方のものは見てきたと自負している。


「この作品には既存の枠がありません。それでいて、花や枝の使い方は定石を踏襲しているところもあり……見応えがあります」

「気に入ったのね、シスタリア。あなたがそんなに饒舌になるなんて」


 ふふりとオードリーが微笑む。

 平素は静かで一歩下がっているシスタリアも、こと芸術については語りたくなるのだ。特に自分が好きな作品には。


「……お恥ずかしい限りです」

「いいのよ! 私もこれは素敵だと思うし……」


 そんなオードリー達の様子をステラはにこにこと見つめていた。説明しようとしたことの大部分は、すでに伝わっているように見える。


 バットもそれほど不可解なものとは思われていないようだ。

 やはりバットは偉大……ステラはそう信じ始めていた。あとはユニフォームやボールの地位も引き上げていくだけである。


 ステラが隣にいるナナへ嬉しそうに、


「好評なようで良かったですね……!」

「芸術品としてのクオリティは高いからね。ドリアード達にこんな才覚があるとは知らなかったけど……」

「底知れない方々なのです」


 うんうんと頷くステラ。


 花飾りを見終わったあと、オードリー達は次の展示物へと進む。


 それは野ボールのユニフォームを飾っているスペースであった。


 ぴよっとしているコカトリスがヒールベリーを持っている可愛らしい絵。それに『ヴィレッジ・コカトニア』と刺繍されている。

 それを木製のマネキンにきちんと着せているのだ。


「これは野ボール用の服ですね。ゆったり伸び縮みして、とても良いのです」

「ぴよ! さわってみるぴよ!」


 ぴっと羽を立てたディアに促され、オードリーがふにふにとユニフォームに触る。


「父上が持って帰ってきたのと同じ……。この品質で量産できるのですか?」

「材料はあるので、今後の課題ですね。でもどうですか? 動きやすいのは利点でしょう」


 ステラの言葉にオードリーが頷く。


「はい……。綺麗なお洋服は好きですけど、着るのも動くのも大変で」

「ええ、部屋着としても優秀じゃないかと思うのです」


 しかしオードリーは少し抵抗があるようだ。


「とても良いとは思いますが、浸透するには時間が……かかるかもですね」

「仕方ないんだぞ。服は貴族文化と直結してるんだぞ」

「ぴよ。なにかきっかけがあればいいぴよ?」

「わふー、その通りなんだぞ。意識も変えていくんだぞ」

「でもこういう服は悪くないよ。僕も今、着てるし」

「……その中だと見えませんね」


 ステラも芸術祭の当日はユニフォームを着る所存である。自ら先頭に立ち、普及に努めるのだ。


 そしてついに最後の展示物。


『コカトニア・ハウス』である。

 ヒールベリーの村を模したドールハウスだ。


「ごくっ……」


 オードリーもその存在は知ってはいたが、完全版は初めてである。

 レイアがぎりぎりまで手を加えていたからだ。


 オードリーは固唾を呑んで、その一角を視界に入れようとしていた。

わっふわっふ!

またまたお知らせだぞ!


植物魔法チート、漫画になるんだぞ!!


9月からWEB漫画としてスタートなんだぞ。

ニコニコ静画やComicWalkerで公開されるんだぞ。


これも皆様の応援のおかげなんだぞ!

厚く御礼申し上げますなんだぞ。


そして、8月5日に書籍が発売されるんだぞ。


ぜひともお買い上げくださいなんだぞー!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ウッドくんの評価が凄くて嬉しい♪ 9月に漫画化ですとー!? ど、どちらかに登録しなくちゃ! [気になる点] 次回!ついに『コカトニア・ハウス』が起動する!! [一言] そういえば、『シ○…
[一言] 更新有り難う御座います。 おっ! 生け花も、ユニホームも好評!? ……そして、本命?[コカトニア・ハウス]のお目見え!
[一言] 兄木が各所で評価を上げている いいことです
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