47話:敏腕編集者との仕事開始
約1年間、忙しい世の中との接触を避けて、隠居生活していたが、そんな生活にも飽きて、伊東吾郎は、奥さんの伊東徹子の今迄の人生や彼女の持ってる特殊能力のための苦悩、それを生かして難事件の解決を見ていたので、それを小説にまとめようと考えた。そこで、彼女と対話しながら,サスペンス仕立の小説を書き始めると昔の仲間の探偵の池野泰三、山岸弁護士、久松賢人部長に書いた小説をメールで送ると、好評であった。
そこで日本語ワープロソフト,一太郎で縦書きの文章に変換して簡単な製本をして配ると喜ばれ、推敲のアドバイスをもらったり、校正の指摘を受けて、それらを完了させた。そして第1作として、大型バイクでなくなった若者の青春と、突然の事故死を予測して、その若者に、生前に死亡保険を掛けてやる彼女と言う話などを盛り込むと、山岸弁護士の知り合いの元・出版社で編集の仕事をしていた手島颯太を紹介してもらい、この作品を試しに、500冊製本して、試験販売してみることになった。
その後、手島颯太が知り合いの10ヶ所の書店に50冊、1冊200円で販売してもらった。すると、東京のビジネス街で40~60歳の中高年を中心に売れ出し、発売1週間で3軒の書店で50冊が完売し、追加注文を出しても良いと言われ、1ケ月でほぼ完売した。すると、執筆途中の小説10作品を手島颯太に送るように言われて、メールで送ると、2週間後に、これらの作品なら、うまく、内容に変化を持たせて、10倍、つまり100冊の作品に出来ると言われ、主人公の性別、年齢、立場、生い立ち、育った場所、予測した内容、その結果、最後のオチまで考えてくれた。
そして、もし良かったら、販売を手島に、全部任せてくれ、純利益の半分をもらえれば、全て、請け負うと言ってくれた。伊東徹子が手島颯太から粗い構想をもらい、書き換え、書いた粗原稿でメールで送った。伊東徹子がパソコンで書き始めて、その推敲と追加のアイディア、校正を伊東吾郎と、手島颯太がやって、最後に3人で話合った。そこで、いけると判断した作品を世に出すシステムで、
1作目「バイクと死神」2作目「交通事故とその原因」3作目「災難に老い人少ない人」4作目「不幸と笑顔」5作目「災害予測できた女」6作目「経済市場の予想と現実」7作目「大暴落の予想の確立」8作目「選挙の予想と現実」9作目「予想の精度向上法」10作目「亭主は自分にあっているか」など毎月、次々と矢継ぎ早に発売するした。1作目「バイクと死神」がインターネットのサイトで評判となり売れ出し2006年は、多忙な1年となってしまった。