3話:警視庁の交番に就職
すると翌日、その女を見つけ連絡して確保した。
「女を尋問して亭主と共謀して空き巣をした事がわかった。
「数日後、その周辺を道路で検問して取り押さえた」。
「事件解決後、今回の事件解決のために犯人の逃亡先の予測をした本木徹子の勘の鋭さ」に驚かされた。そして犯人逮捕に素晴らしい捜査勘の良さだと誉められた。
「本木徹子の非番の日、6月5日に西新井大師にお参りに行った。境内で挙動不審な男を見て何かあると思い近くの西新井大師警察署梅田七丁目交番に入り挙動不審な男がいるから職務質問をした方が良いと連絡した。連絡を受け警察官3人で出かけ、
「その男に職務質問をすると突然、猛スピードで逃げ出し取り押さえた」。
「交番に連れてきて尋問すると西新井大師の賽銭泥棒の犯人だとわかった」。
つまり昼間に来て、お参りに来ている人の人数を計算して犯行を考えた様だ。
「この時、その交番の巡査が、なぜ、おかしいと思ったのですかと、本木徹子と聞いた」。すると、「まず、きょろきょろし過ぎていた点。辺りを見渡すのが変だと思った」。
「試しに本木徹子が自分で、その男の眼を見ると目をそらしたので完全に何かある」と思い職務質問する必要を感じたと説明した。
「すると、すごい鋭い勘ですねとその警察官が驚いた様に言った」。
「本木は自分の勤務先と名前を知らせて自宅へ帰っていった」。
「翌日、自分の管轄の警察署に出ると埼玉県警から電話が入っていて本木徹子が出勤すると入社後、これでお手柄3件目だねと巡査部長に誉められた」。
やがて1970年が終わり1971年を迎えた。
「既にに12件の犯人検挙の実績を上げ本木徹子の名前は高砂警察署で有名になった」。
「1971年も年初から留守宅を狙った空き巣を犯人を2人検挙した」。
「1971年、16件の検挙者をあげ本木徹子は10月に警視庁に呼ばれた」。
警視庁の3番目のポストの警視部長の部屋に呼ばれ巨大都市東京を管轄する警視庁では新しく犯罪者をできるだけ早期に解決し大きな事件を未然に防ぐための組織、特殊犯罪防止班を2班つくりたいと言われた。
「本木徹子の様に鋭い勘と記憶力など特筆すべき能力の持ち主を今年から集めたい」。
そして来年、その組織を作りたいと考えていると話した。
「そのチームには、君以外に、警視庁に2年前東大を出て警視庁に採用された犯罪心理学を学んだエリートの鳥山賢一君が決まったと伝えた」。
「現在、候補生が全国で22人おり最終的に6人で1グループで2グループ12人で開始し、その業績を見て、今後も増やすかどうか決めると言った」。
「更に、退職した警察官を含め26名の候補者がいると誇らしげに語った」。その後、現実的な話で恐縮ですがと言い、本木徹子が給料も上がるんですかと質問した。