29話:沖縄での捜査と旅行2
もう1人は、宮里麗美の中学時代の友人で、将来を誓い合ったこともあった程、仲良くなったが、関西へ行くことが決まってからは、会うのを拒むようになり、関西から戻ってきてからは、いくら電話をかけても出なくなったようだ。 事情聴取をするから、その2人を呼んで下さいと、伊東徹子が、刑事部長に言い、午前中に宮里の叔母から事情聴取すると、あいつは義理人情のない、欲の皮の突っ張ったメス猫だと、こき下ろした。その話を冷静に聞いた後、伊東が、だからって、殺して良いと言うことには、なりませんよと、言うと、あいつは馬鹿だが、私の親戚だ、殺すわけないだろ、横っ面の1つも、張り倒して、スカットする位で十分だといった。
午後からは、宮里の幼なじみの同じ年の男性を呼び事情聴取した。伊東が、今度は、同情的に昔から仲良くやってたのに、残念だったねと言うと、あんな奴、殺されたって仕方ないさ、自分の欲望に溺れて、金に目がくらみ、少し有名になったら、スター気取りで、偉そうにしてと言った。だから、殺しのか、それは可哀想だねと、彼に、同情的に言うと、何も言わず、宙を見つめた。そこで、だからって、殺して良いと言う理由には、ならないんだよと、大声で、怒鳴ると、彼が、お前に、俺の惨めな気持ちなんてわかるわけないよと、言い返した。
この話は、机の中のカセットテープレコーダーにしっかり録音していた。そして彼を犯人として逮捕した。隣で、見ていた、捜査部長と、ベテラン刑事が、なる程と言う程、上手い話の仕方、犯人の落とし方だと納得した。そして、この事件は3月21日に、解決した。すると、伊東吾郎に電話して、3月22、23日から3日間の有給休暇を取れないかと言い、交渉してみると言い、数分後、1987年3月23日から3日間有給休暇を取ったと言い、子供達を連れて那覇へ行くと言った。
その後、飛行機の便が確定し、那覇空港で12時半に待ち合わせて、家族4人で、昼食をとって、タクシーで30分で沖縄都ホテルに到着して、チェックインして、直ぐに、タクシーで、首里城に出かけ、高台からの那覇市街、沖縄の北部の遠くの方を見ながら、多くの写真を撮った。朱塗りの首里城の屋根の龍や、豪華な装飾を見学してきた。その他、お決まりの守礼門をバックにした記念写真も撮り、2時間位かけて見学を終えてホテルに16時に到着し、少し休んでから夕食に出かけた。翌日は、朝9時に起きて10時にタクシーで出発して糸満にある「ひめゆりの塔」へ出かけて、その石碑を読んで、伊東吾郎も、徹子も子供達もハンカチで、あふれくる涙を拭った。
その後、タクシーで、糸満の海の見えるレストランで、東シナ海の広大な海を眺めながら、ゆっくりと昼食とった。そこから、タクシーで、県庁前のホテルに移動して、チェックインして、繁華街を見て回り、近くのデパートで、お土産買い込んできた。その後、徒歩3分でホテルに戻り、一休みして、夕方18時にホテルを出て、那覇で有名なステーキレストランに入りビーフステーキを食べたが、量が多い割に安いので驚いた。帰りにもう一度デパートを歩いて、まわり、伊東徹子と一恵は素敵なデザインの洋服を買り、喫茶店で、ゆっくりして、21時にホテルに戻り、床についた。翌日は、朝8時に起きて、朝食をとり、9時過ぎにホテルをチェックアウトして、タクシーで那覇空港へ行き、11時半発の羽田行きの飛行機に乗った。羽田に13時過ぎに到着して、自宅に戻った。