27話:九州旅行
1985年は、秋、冬と駆け足でやってきて、やがて1986年となった。1986年、11月に、九州、博多、北九州、長崎、大分、鹿児島を舞台にした暴力団がらみの抗争事件で、議員さんが銃で撃たれて亡くなると言う事件が起きた。伊東徹子が、福岡県警に招かれて、再度、調査を依頼されて、11月10日から、福岡に入った。その後、事件現場となった北九州の繁華街の飲み屋での聞き込みを手始めに捜査を開始した。博多の暴力団事務所に警察官同行で、職務質問をして、うそを言っていると思われるときには、大きな声を張り上げ、真実を聞き出した。
その後、犯人と思われる男の実家のある鹿児島へ行き、中学、高校時代の人物像を聞き、潜伏していた、大分・別府温泉のホテルに行き、その当時の状況をホテル関係者から聞きだした。そして銃撃事件だけではなく、博多の飲み屋での暴力、恐喝事件。 鹿児島での車の窃盗事件、大分・別府で、観光客への恐喝事件も調べ上げて、調査報告書を福岡県警と、警視庁に提出した。
そして11月21日に捜査を終了した日に、伊東徹子のいる大分の別府へ、伊東吾郎と2人の子供が来て別府に1泊し温泉蒸しの野菜や卵を食べた。翌日。11月22日に、別府から列車で湯布院に入り、景色の良い温泉旅館に泊まり、宿の近くの金鱗湖へタクシで出かけてた。タクシーの運転者さんが、金鱗湖は、紅葉に季節が一番きれいだと言ったが、観光客で、混雑しますがねと言い、夏は、湯布院の温泉に泊まって、早朝に来ると、日によっては朝霧が布だと説明してくれた。30分ほど散策して、またタクシーを呼んでもらいホテルに帰った。
その後、ホテルの湯船から遠くに由布岳の景色が美しかった。部屋に戻り、酒を飲んで、床についた。翌、11月23日に、ホテルをチェクアウトして、湯布院から高速バスで、福岡へ移動した。お昼頃について、バスターミナル近くの博多ラーメンの店で、昼食をとり、バスで、福岡港へ出かけて、30分ほど、港の周辺を散策した。その後、博多ポートタワーに上がり、展望台から海の向こうの景色を眺めて、写真を撮った。その後、天神の繁華街で、有名店の明太子、熊本の辛子レンコンの、お土産品を買って、ホテルに午後16時前に帰り、一休みして、その晩は、水炊きの美味しい店を聞いて、18時過ぎに出かけた。
最初、水炊きのスープを見て、しつこい味つけなのかなと想像していたが、そんなことはなく、実に美味しい鳥と野菜で、いかの刺身も絶品だった。そのためビールがすすみ、かなり酔ってしまった。そして20時過ぎにホテルに戻り、明日の帰り支度をして、床についた。明朝8時にホテルを出て地下鉄で福岡空港へ行った。そして10時20分発の羽田行きの飛行機に乗り、お昼過ぎに、羽田空港に帰り、自宅へ戻った。その後、秋に、紅葉を見に、八ヶ岳周辺をドライブに出かけて位で、やがて、1987年を迎えた。