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15話:伊東吾郎との電話

 翌週の水曜日、午前10時に、本木が、伊東吾郎に電話して、今、大丈夫と聞くと、大丈夫だというので、話し始めた。まず、株投資するには、どうしたら良いのかと聞くと、証券会社、伊東はN証券大手町支店に口座を開いていると言い、証券会社に行けば、ていねいに教えてくれると言った。


 ただ、身分証明するものを持って行く必要があると教えてくれた。すると、伊東が、立ち入った話しだが、投資予算はどの位あるのと聞くと100万円と答えた。ちなみに全財産はと聞くので、200万円以上あると答えると、すごいと言い、それだけあれば十分だと驚く様に言った。


 じゃー、N証券に口座を作ったら、また、電話しますと言い、本木が電話切った。その後も、毎日、10人、午後5時から10時の面接試験を継続した。 そして、仕事を終えて、特殊捜査官養成候補者の教育指導書を書き始めた。最初に、任務の目的と具体的な授業科目と教育方法、すべき事と、しては、いけない事。自己判断せずに、上司と相談しながら、仕事をしていく事など、頭に浮かんだことを箇条書きに、数多く、書き連ねていった。


 5月第2週目の水曜日の午前10時に伊東吾郎に電話すると、電話ばかりでは、つまらないから、食事しながら、話そうと、誘われて、日本橋近くの、レストランに12時に行く約束をした。12時につくと、伊東吾郎が席について、本木を笑顔で手招きした。


 そして、久しぶりと言い、食事を頼んで、朝食をとった。その後、本木が、投資について、トヨタ自動車に投資をしたいと言うと、伊東が、リスクが小さくて堅実かも知れないと言った。すると、伊東が、ノートを見せてくれた。それも見ると、毎日の株の始値、高値、安値、終値がびっしりと書いてあった。


 他のページの、そのグラフが、見やすく書いてあった。実は、僕は、ソニーと、トヨタに投資していると言った。ただ、投資予算が50万円しかないので、多くは買えないと言った。すると、本木が、100万円貸そうかという言うと、それはありがたいと言い、利子をつけて、返すと、笑顔で言った。


 そして、日本経済は、これからが面白い時代をも迎えると、力説して、立て板に水のように、むずかしい話を等々と話してくれた。そして、今後、平日の午後16時までは、いつでも電話して大丈夫よと、本木が、伊東に言った。そして午後14時頃に、別れて帰った。翌日、1977年5月12日・木曜日に教えてくれた、伊東の銀行口座に本木が100万円を送金した。


 翌日に、伊東からのお礼の電話が入り、僕の株投資の情報を必ず入れるから、参考にしてよと言われた。6月の梅雨に入った頃に、特殊捜査官養成候補者の教育指導書のための箇条書きを終えた。次は、それを重要な順番に、並べ替えて、その箇条書きを補足して、文章化して、特殊捜査官養成候補者の指導要綱としようと考えた。1977年6月、2週目の水曜日・6月9日に、久しぶりに5人で、いつもの喫茶店で、午前11時に、会おうと電話が入り、本木も出かけて行った。

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