闘いが始まり、即終了
どーも白黒です!
今回の話の都合により設定や状況を多少いじりました。申し訳ありません。
もしよろしければ、前話をもう一度読んでから読んで頂けると幸いです。
それでは、どーぞ!
いや…やる気満々のとこ悪いんだけど
「これ、どんなルール?」
俺がそう聞くとThe様が呆れた様子で手を頭に当てる。それ実際にする人いんのか…どこの黒髪美少女だよ
「貴方…本当に寝ていらしたのですね…」
いや俺もあんなに爆睡するとは思わなかったったんだよ。
でも、その言い方から察するに…
「ルール説明されたの?俺が寝てる間に?それは俺悪くなくね?!」
はい、すいません。俺が悪いです。だからそんな怖い顔しないで!
「はぁ… 最初から説明してあげますわ。貴方は一応勇者ですから。一応」
おぉ、優しいな これがツンデレってやつか。
違いますね、皮肉たっぷりですね なんでそんなに怖いんですかね
「まず初めに、この闘いの勝利条件は"互いの武器破壊、もしくは相手を気絶させること"ですわ」
ふーん…どこぞの学戦都市のルールに似てるな。アレは校章だけど
「そして、勝者は敗者に"何でも"言うことを聞かせることができますわ」
え?マジで?!エッチなお願いしてもいい ってこと!?
「まぁ、男が勝つなんて有り得ないからこそのルールですわ」
あっ…その発言だけで何処まで男女に格差があるかわかってしまった…
ほら!俺、極才だし!
「因みに、ワタクシのお願いは…」
聞いてもないのに言ってくれるんだ
「あ、貴方を…私の夫として家に迎えてあげますわ!」
「は?」
驚き過ぎて声出ちゃった…
いや、でもさ なんで俺、求婚されてんの?
まぁ、求婚(強制)ですけど!
「いやいやいや…何言ってんの?俺を夫に?俺の耳がおかしいのか…?もう1回言って貰えるか?」
「で、ですから!貴方を夫として家に迎えてあげる と言っているのですわ!」
うん、聞き間違いじゃなかった。人間って驚きすぎると寧ろ冷静になるんだな。
にしても、異世界に来て早速こんな急展開なんて…俺TUEEEEなラノベじゃあるまいし…
こんなん5chでスレたてられるぞ
【朗報】俺氏、異世界に来て早速求婚される
みたいな!
「うん、とりあえずさ。なんで?」
うん、本当になんでかわからん。分からないことは聞かないとな!社会に出た時苦労するし!
「そ、その… あ…から…」
「え?なんだって?」
別にどこぞのエセヤンキーのモノマネじゃない。ホントホント。少し意識したけど。
聞こえなかったんだもん!しょうがないよネ☆
うん、キモイな
「で、ですから…あ、貴方の容姿が、その…好みだったのですわ!」
エーオラビックリダゾ!
はっ!危ない危ない…何処かに意識持ってかれてたわ。
「え、俺の容姿?そんなことで?」
いやー、異世界の貴族様然り、元の世界のJKやJD然り、結局世の中見た目なんだなぁ。
でも、俺ってそんなにイケメンじゃなくね?
※イケメンです
イマドキの女子ってみんな山崎賢〇当たりが好きなんじゃないの?俺、そっち系のイケメンじゃなくね?
※イケメンでry
イケメンだとしても、見た目完全にチャラ男だぞ?もしくはヤンキー。目つき悪いし
渋谷のJK100人に聞いた!俺のイメージ
なんてやったらその2つが上位しめるぞ!むしろ、その2つしかないまである。
※目つき悪くてもそれを込でイケry
「そ、そんなことって!それ以外大事なことはありませんわ!」
え?そうなの?なんで?
『強いオスの遺伝子が…』
みたいな事ないの?後は財力とか。でも、結婚してもいいかも…
「え、金は?強さは?」
「そ、そんなもの男風情にあるわけないのですわ!」
そうなの?強さは…まぁ 察したし、聞いといてアレだけど分かってたようん。
でも、金は?
「貴方、勇者の癖に何も知らないのですわね!」
まぁ、異世界から来ましたし。召喚されましたし。寧ろ勇者召喚して地元の友達来たりしたら嫌だろ。
「はぁ すいません」
これっぽっちも悪いとは思ってないよ、うん。
でも、自分が悪くなくても謝っとけばとりあえずどうにかなる。多分。
「はぁ…ワタクシが教えて差し上げますわ」
そうため息をつくとThe様は話し始める。
「いいですか?この国、というかヒト族において財力があるのは女ですわ。何故なら、魔法を使えるからですわ。魔法を使える者の多くは"集会所"という所で"クエスト"を受けることができますわ」
ふーん…モンスターをハントするゲームに似てるね!
「そして、そのクエストの難易度が高ければ高いほどクエストを達成した時の報酬は高くなりますわ。」
まんまだな。何?装備とかモンスターの素材で作れるの?
「そして、男は使える魔法も少なく魔法も低級。よって、最低でも第三位の魔法を使える女よりも稼ぎが必然的に低くなりますわ。お分かり?」
うん、途中からなんとなく察した。
要するに魔法使えないやつは、この世界では役ただずだと。
「つまり、そうなってくると男に求められるのは容姿だ ってことか?」
「そういうことですわ。というか、貴方最初は敬語を使ってたのに、何故そんな砕けた口調になっているのかしら?ワタクシに失礼ではなくて?」
いや、お前がどのくらい偉いか知らんし。コレがブスだったら確実にぶん殴ってたな。
「まぁいいですわ。その様な礼儀や性格も夫として迎えた後に矯正してさしあげますわ」
えー…そんな生活嫌だ… 途中から結婚してもいいかも!って思ってた俺の気持ち返せ!
「で、貴方のお願いはなんですの?どうせワタクシには勝てないでしょうが。」
うっわぁ 完全に舐められてるねこれ。
それなら…
「もしも俺が勝ったら…きみの制服は明日から裸エプロンだ」
いやー言ってみたかったんだよこのセリフ!
人生で言ってみたいけど言う機会がないセリフランキング堂々の12位だからな!(俺調べ)
「な、なんて下品な願い…ま、まぁいいですわ。男に女が負けるなんて有り得ませんもの。」
そういうと、またThe様はレイピアを構える。
「さぁ、貴方も武器を取りなさい。ワタクシのお母様もイライラしてきてるようですし。」
そう言われ観客席を見ると確かにイライラしてる様に見える。
にしても、武器か。そんなもの持ってねぇよ。
いや…エアポケットに調理用の包丁があったはず…
俺はポケットに手を突っ込みリモコンを手探りで操作する。
すると空中にエアポケットがでてくる。その中にあるはずの包丁を手探りで探す。
お、金属の冷たい感触が。これかな?
そう考えて取り出したのはフォークだった。
なんかThe様が「なぜ空間からフォークが…そんな高度な魔法が使えるはずないわ!」とか言ってるけど気にしない。
フォークでは闘えないのでエアポケットに戻そうとすると、
「それにしても、そんな高度な魔法を使っておいてフォークですか…ワタクシも舐められたものですわね…!」
え、なんか怒ってるんだけど。いや、これ武器じゃねぇし。戻そうとしてんだろ! って他人には見えねぇのか。
つーか、今にも向かって来そうだし…仕方ない
俺はリモコンを操作しエアポケットを消しフォークを構える。
「いやコレ超高度な魔道具だから」
嘘です。咄嗟にそれっぽいこと言ったけどただのフォークだから。うん。"俺が作ったモノ"ってだけでそこら辺のフォークと変わんないから。多分。
「そ、そんな魔道具見たことありませんわ!デタラメを言って…!」
うわぁ…なんかヤバそう。脳の同時使用率30%まで上げとくか。
「決めました!徹底的に潰してさしあげますわ!」
そう言うや否や彼女はこちらに全速力で突っ込んでくる。そして彼女は真っ直ぐ俺の首筋にレイピアを突き刺した。
今回もゴミな文章にお付き合い頂きありがとうございました!