〜 始めての出会い 〜
ヨースケが宮殿出て沈黙が少しの間続いた…
「ヨースケさん大丈夫かしら?何も持ってないのに…」
皆、「あ…確かに…」
ローガンも含め皆、ぼうぜんと立ち尽くしていた。
「ヨースケには、すまない事をしたが…あの歳でLV30であれば、何かしらの修行などしてない限り有り得ぬLVじゃあし。この島のモンスターもレベルが低いから大丈夫じゃろう…」「多分じゃが…」
「まぁ光を宿し勇者達よ!各地の王達に知らせを出し返事を待つゆえ、それまでこの宮殿に部屋を用意させるゆえ、ゆっくりしてくがよい。」
ローガンが言うと侍女達は、4人の案内を始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その頃ヨースケは、途方にくれていた…
「やば…行き良いで宮殿出てのは、いいが…家の中に居た時に召喚されたから…裸足で痛てぇし…しかも異世界なのに学ランだし…最悪だ…」
「まぁ…今更どうしようもないし…何処行くか…とりあえず神殿に戻ってみるか」
ヨースケは神殿に戻るとイースト族の着物を着た黒のポニーテールに結んだ女性が話し掛けてきた。
「見慣れぬ格好ですが?どうかなさったのですか?」
「まぁ…散歩?」
「はぁ…散歩?この辺りは、神殿以外ダンジョンしかありませんよ?」
「え?マジで?ダンジョンあるの⁉︎何処⁉︎」
「しかし、その装備ではさすがに…無理かと…」
「だよねぇ…武器ねぇし…裸足だし…」
ヨースケは、死んだ魚の様な顔をする。
「分かりました…私こう見えても、イースト村で、鍛冶屋見習いやってるの、私が作った装備で良かったら差し上げるから」
「マジで⁉︎助かるよ!…あ…ごめん!俺、ヨースケって言うんだ!よろしくな!」
「私は、ミラよ。よろしくね♪」
「まぁ…日も暮れてきたし今日は泊めてあげるからウチ来なさいよ。その時に装備とか作ってあげるからさ♪」
「何か色々とごめんなぁ…」
「大丈夫よ。さぁ行きましょ♪」
ヨースケは、ミラに付いて行きイースト村のミラの家に、着いた。
そこは、木造の一軒家、中に入ると武器や防具がたくさん飾られていた。
「スゲェな…これミラが作ったのか?」
「いいえ、2年前に死んだ…父が作ってた物なの。」
「これを売って生活してるだけど…数も減ってきたから私が、父の見よう見真似で作っているんだけど…店に出せる様な物が作れないの…」
ミラは、下を向き悲しそうな顔をした。
「ごめん、ごめん、そんな顔するなって、俺にできる事あったら手伝ってやるからさ!」
「本当?じゃあ、私と一緒にダンジョンに行って魔物とかモンスターの素材集め手伝って欲しいの!」
「わかったよ。どうせダンジョン入ってみたかったし、手伝うよ」
そう言うとミラに抱きつかれた。
「やめろよ、恥ずかしいし…」
「ごめんね…なんか嬉しくなっちゃって…」
ミラは、顔を赤くし始めた。