〜太陽が月を喰らう時〜
そして月日が経ち、あの大魔導師が言っていた<太陽が月を喰らう時>その日がやってきた…
アラビカ王国の王は、今までと変わらない日々を過ごしながら…頭の中では、大魔導師の言ってた言葉が過り空を見上げていた。
〜その頃〜
魔王の強大なる魔力を800年前に光の勇者の力で箱の中に封印されていたが、魔力が箱の劣化と共に漏れ出し始めていた。
今まで力を失っていた魔族達は人間達に怯え、世界各地でひっそりと息を潜め、魔王の復活を待ち詫びていた。魔族達は徐々に失われた力が徐々に戻ってくる事に喜びに雄叫びを上げていた。
「ハハハ」「力が…」「力がぁぁッ」
<太陽が月を喰らう時>から、幾月かが過ぎ…
そして、魔王の忠実な部下である四天王が率いる軍は、各地で猛威を振るい暴れ回っていた。
No.1 終焉魔龍軍
ドラゴンの王…魔将アジダハ
<三つ首のドラゴンで不死に近い生命力の持ち主で、鉄より硬い鱗は如何なる名剣も刃が立たない>(各ステータス値が高い値で安定しているため、普通に魔王と並ぶ程強い)
No.2妖鳳軍
空の女王…魔将ルシャナ
<誰にもなびかなくクールな性格で殺戮をしていなければ誰もが見惚れてしまう絶世の美女、>
No.3死霊魔軍
死を司る王…魔将ハデス
<色々な武器を扱う事ができ、冥界や魂の全てを支配し、悪霊や悪魔でさえハデスを恐れ、畏怖してさえいる、死体を操る死霊使いでもある>(珍しい武器を集めるのが趣味)
No.4幻獣魔軍
幻獣王…魔将エニル
<獣人族の姫で好奇心旺盛でおおらかな明るい性格。弓と精霊魔法を得意とする、見た目は人間に近い身体をしている。>(機嫌が悪いと嵐など大洪水を引き起こし八ツ当りする)
そんな魔将が率いる軍には、階級があり、ほとんどの魔族は下級魔族に属し位が低い、さらに上級魔族という特に強い力を持った魔族がおり、その中でも次元の違う力を持った以下の階位を統べる魔将がいる。そしてその頂点に君臨するのが魔王なのだ。ー