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〜予言〜

ー800年後ー

人類は、あの暗黒なる時代があった事など忘れ伝説として語り継がれたが今では一部の人間のみぞ知る話しであった…

そんな時代、とある国の王宮筆頭大魔導師が玉座に現れこの世の未来を告げた。

「次の太陽が月を喰らう時、大地は衰退し草木は枯れ、不安や欺瞞が民を蝕み、邪悪な魂が世界に蔓延り終焉が訪れるであろう。」


玉座に集まっていた側近達は響めき、国王は嘲笑し言葉を放つ。

「この王国が出来て300年この豊かな土地と逞しき民に屈強な兵士が守るこの国に、何人たる者侵す事などありえぬ!その様戯れ言を放ちこの国に混乱を広め様など貴様のどの様な企みかは知らぬが、この国に害を及ぼそうとする者の言葉など聞かぬ‼︎」

国王は、声を荒げて怒鳴り告げる。

「貴様は、この私が治める王国アラビカ大陸からの追放とする!」

大魔導師は、国王からそのように言い付けらた。

大魔導師は反論しようとするが、すぐに近衛兵に拘束され謁見の間から引きずり出され

「光の勇者を探すのじゃ…。」と言い残しそのままアラビカ大陸の外にある、誰も寄り付かないデビルズ島のムド荒野まで連行され放り出されたのである。


その夜、国王の寝室では…王の苛立ちも冷めていない時であった。

寝室に王妃が入り不安そうな顔で、

「あの大魔導師の話が本当であったら怖いわ…」

王は、王妃の肩を抱きしめながら自信有り気に「我が国は、幾度かの戦火にも巻き込まれてきた事もあったが、敗北などもした事すらないではないか!屈強な民達や兵士達の団結力のあるこの国に不安や欺瞞などありえぬ!」

そう言うと王は、王妃を強く抱きしめた。

「だから、大丈夫じゃ。儂がお前やこの国皆を悩ませ苦しめる様な事にはせん。」

その夜は、月明かりが一段と明るく王と王妃を照らしていた。


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