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〜ステータス〜

ヨースケは意識朦朧としながら…ぎこちなかったが自分の意識で手が動くのを確認した。しかし…イブリーズが生やした、翼とツノなど見た目はそのままであった…

その為、空の上で自分のカラダを取り戻したヨースケは…翼を上手く扱えず、地上に落下していた。


「あれ?…これヤバくね⁈」

「ああああぁ…!⁉︎」

ヨースケは悟った…死を…


バキ、バキバキ! ドカッ…

木の枝を折りながら地面に落下した。


「い…痛たた…」

砂煙が舞い上がっている中、ヨースケは立ち上がった。

「あれ?生きてる…のか?落ちたショックでか分かんけど意識がハッキリする。」

「はっ⁈ミラは?」

ヨースケは神殿に向かって走った。


「ミラ‼︎大丈夫か?」

ヨースケは、泣いていたミラに駆け寄った。


ミラ「え…⁈よ…ヨースケさん…?会いた…」

涙を拭い振り向いた。

ミラ「ま…魔族…⁉︎や…やめて…殺さないで…ああぁ…何で…チカラが…入らな…い…」

血に染まった大地を四つん這いで足を引きずりながら、ミラはその場を離れようとする。


「ちょ…ちょっと!待てって‼︎ミラ!俺だ‼︎ヨースケだ‼︎」

「そう言ってもこの見た目じぁゃ分かんねぇか…」

「…ミラ信じてくれ…」

ヨースケは、ミラを後から抱きしめた。


ミラ「本当にヨースケさん…⁉︎」

ミラは、振り向いた。


「あぁ…ありがとう…」

ヨースケはギュッと強く抱きしめ直した。


ミラ「でも、ヨースケさんどうしてそんな姿に…」

ミラはヨースケの顔に手を添えた。


「色々とあったんだよ…ここで話すのもアレだから移動しよっか。」

ヨースケは立ち上がってミラに手を差し出した。


ミラ「立ち上がりたいんだけど…まだチカラがはいらないの…ごめん…」

ミラは、下を向いた。


「仕方ないなぁ…」

「ホラ乗りな。」

ヨースケはミラに背中を向けてしゃがみこんだ。


ミラ「はっはい⁈」

ミラは顔を赤くした。


「ほら!おんぶだよ!」

「歩けないなら仕方ないだろ?さすがに…この場所にずっと居るのも…気が引けるし…」

ヨースケも顔を赤くしながら話した。


ミラ「う…ん…」

ミラは、ゆっくりヨースケの背に手を伸ばした。

[ギュッ…]

ヨースケの背中に乗っかって、しっかりしがみ付いた。

[ぐにゅ…]

【⁈】

その時、ヨースケは背中の翼に柔らかいモノが当たるのが感触でわかった。

?【このふくらみの感触は……今まで着物で気づかなかったけど…お前‼︎かなりデカかったんだな…】

ヨースケは、心の中で何かと戦い始めた。


ミラ「ヨースケさん?」

おんぶされてるミラがヨースケに声をかけた。


「はい⁈何にもやましい事なんて考えてないよ⁈」

ヨースケは、慌てながら返事した。


ミラ「何に言ってるのよ!違くてレッサー・デーモンが神殿に居るはずなのよ‼︎まだ生きてる人居るかもしれないから私を置いて助けに行ってあげて⁉︎」

ミラは、ヨースケにお願いした。


「ミラ…あの周囲には、もう生存者は居なかったし…レッサー・デーモンは、もう居なくってた…」

ヨースケは下向きながら話し…何故レッサー・デーモンが居なくなったのは、ヨースケには薄ら予想が付いた…あのカラダを取り戻した時…


その話しをした後…ミラは…家に着くまで泣き止まなかった。


「ミラ…今日はいろんな事が…起き過ぎた…疲れただろうから、今日はゆっくり休みな…おやすみ…」

ヨースケはミラをベットに運び横に寝かせた…ミラは、その後も泣き…次第に泣き疲れて眠っていた。


その頃…すでに陽は落ち…月が出ていた。


ヨースケは、今後の事を考えていた。


「前回、ローガン族長から貰った紙でステータスが見れたな。」

とりあえず今のステータスを見てみる事にした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜魔王

人型 属性【魔】

男性

LV150

*ステータス

HP8659

MP6840

STR:460(装備無し)物理攻撃力

VIT:480(装備:+5)防御力、

DEX:630(装備+2)器用力

INT :486(装備+6)魔法攻撃力

MND:391(装備+6)回復魔法力

*耐性

毒属性軽減【中】

毒耐性【大】

精神支配耐性【大】

麻痺耐性【中】

睡眠耐性【中】

即死耐性【大】

*スキル

リミットブレイク

鑑定スキル

採取スキル

魔王の威圧

魔言語スキル

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「な⁈なんじゃこりゃ〜⁈」

ヨースケは、目を疑った…


「なんだよ‼︎このステータスは!⁉︎ありえねぇだろ…この数値…」

ヨースケは、考えた…


「アレか?あの有名な作品、ドラゴOボOルである…2人が合体すると…劇的にパワーアップする…それと同じって事‼︎⁉︎」

「ま…待て待て!…ん〜」

ヨースケは、その場を円を描く様にフラフラ歩きだす。


「でも、魔王イブリーズは、俺のカラダから出たはず…でも、見た目は変わったままで…ステータスも変化してるって事は…アレ?俺…最強って事じゃね⁉︎」

ヨースケはピタッと立ち止まり、ステータスをもう一度見た。


「アレ?…見間違えかなぁ…」

ヨースケは目を擦った…


「ん⁈…やっぱり…至る所に…魔王の文字が…見える…」

「俺…魔王になっちゃったって事⁉︎マジかぁ…」

ヨースケは下を向いた。


「まぁ…よくあるファンタジー系の主人公とかなら、人間のカラダに戻る為にとか…現実世界に戻る為にとか言って頑張るだろうけど…俺、現実世界に未練がある訳でもないしなぁ…」

ヨースケは、月を見上げながら現実世界での親・周囲の人の事を思い返した。


「現にこのカラダだって見た目、中二病丸出しだけど…ちゃんとこの翼だって練習すれば、空飛べて便利になるはずだし…」

ヨースケは未来を想像してみた。


「…よし!!」

その後…決意を決めた、ヨースケは今までの疲れがドッと押し寄せ眠気が襲ってきた。

「俺も今日は色々あり過ぎたし…さすがに疲れたから休むとするか。」

そう言うと…ヨースケはミラの家に戻り、前に休ませてもらった部屋に戻り、そこのベットに倒れる様に眠りについた。

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