驚きの事実が発覚しました
━━━何これ?魔法?この世界には魔法があるの?
私は内心かなり驚いていた。アニメやゲーム、本の中でならよくでてくるが、それはあくまで空想であり、実在はしないと思っていた。
━━━私が生きていた時は魔法はなかった。ということは、ここは全く別世界で、知り合いは誰もいない・・・?それか、私がいた時よりもかなり先の未来?・・・いや、それはないか。どんな突然変異が起こってもこんな男性は生まれない。
と、私が長々と考え事をしている間に男性は木にできた穴を潜っていき、少し降りて穴を塞いだあと明かりのために小さな火を前に浮かべ、長い階段を降りた先にあった土でできた扉もまた魔法で開けて、ちょっとした広さのある空間に出た。
そばに布を敷いてその上に私を横たえて、本人は空間の壁際に等間隔で作り付けされたランプに火をつけていった。なぜか、赤と青の色の火を交互につけている。
━━━あの火の色は何か意味があるの?それとも種族の特性?
男性の特徴は少し大きな耳と9本の尻尾である。それは狐型の獣族の形に近い。
「待たせたな。とりあえず家に戻ったんだから体を清めるぞ。最後に体を清めたのはいつだ?」
━━━まずい。清めるどころか、私お手洗いに行った記憶がない・・・!!汚いとかの問題じゃない!
私は内心真っ青になりつつ、首を傾げてしらばっくれてみた。
「そうだった。親が行方不明なんだったな。これは後で調べないとな。ということは・・・・・・覚悟が必要か・・・。」
男性は奥の小部屋らしき所へ行って少しした後、ゆったりとしたクリーム色のズボンに七分丈くらいのこれもゆったりとした藍色の服の上にエプロンのような前掛けをつけていた。
「よし、準備はできた。どこからでもかかってこい!」
まるで戦闘でも始まりそうな雰囲気だ。そんな空気の中、男性は恐る恐るといった体で私の服を脱がしていった。ところが、
「はぁ!?どうなってんだこれは?・・・・・・は、半永久浄化魔法!?何でこんな子供にかかってんだ・・・?代償はどうなってる?・・・・・・代償はこの子のま、魔力・・・。」
━━━何それ?半永久?魔法にそんな種類あるんだ?ってええ?私の魔力?それってそろそろ私の魔力が枯渇するっていうこと?どうしよう?
状況も忘れて別の意味で動揺する二人だった。