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おわりに
時計が12時を回った頃に舞踏会は終わりを告げた。
とても華やかで賑わしかった大広間は今ではシンと静まりかえっている。
バルコニーに出れば月は真上に来ていた。
この世界に来てからそんなに日は達ていないはずなのに、今日までの時間はとても長く色々な事があった、元の世界に居たころは特に何もない平凡な日々を過ごしていた、いつも変わらない毎日、学校に行って、バイトして、一人の家に帰る。その繰り返しの毎日に満足していたけれどこのリストスに来てからは毎日学ぶ事がたくさんある、初めての発見がある。
それはとても素敵なことだと今は思う。
明日から私はこのリストスの正式な姫となる。
これから哀しい事も辛い事も嬉しい事も今以上にたくさんあるだろう。
けど私は後悔しないように精一杯この世界で生きていく。
これにて王様の養子!?魔法の国編は完結となります。
こちらのお話はシリーズものにする予定ですので、次の章である星の国編のお話しがまとまり次第上げさせてもらえたらと思っております。気長に待って頂けたら幸いです。ここまで読んで下さった皆様本当にありがとうございます。




