君達と出会ったのは暑い夏の日だった。
僕は、夏の暑い日…彼等に出会った。恐らく幽霊と呼ばれる者。僕には、超能力や、霊能力なんてものは生れつきない。ただ“視力が異常に良い”という事実だった。この体質を知った時、散々な体質だと泣き喚いた。けれど、そんな貧乏クジ体質になった僕は、彼等にたくさんの事を与えてもらい、逆に彼等からたくさんの事を奪われ、そして教えてもらった。この物語は、僕と彼等の一生を綴った物語。情けなくて、弱くて、ちっぽけな、この壮大な世界での小さい出来事。
プロローグ
2014/01/14 20:36