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名前コンプレックス〜珍しい名前が集まる学校〜  作者: 紗楽
第壱話 珍しい名前が集まる学校
1/15

短めです。

「亜漓栖。高校はこの学校へ行きなさい」

ある日、親に呼び出され、読んでいた漫画にしおりを挟んで、嫌々行ってみると。

妙に深刻な顔をした親二人が椅子に腰掛けていた。あたしも座るように言われ、お父さんたちの前の椅子に座る。

どうやら用件は、現在中三であるあたしの高校進学についてのことらしい。

「特に行きたいわけでもないけど、大学進学に有利なこの高校に決めてるんだけど…… というか、何で十二月に言うかな、それ」

「特に行きたいわけでもないなら、この高校でもいいだろう。この高校だって大学進学なら有利だぞ。亜漓栖が今行きたい高校より、名門大学の進学率良いし。お父さんはここ、オススメだぞ☆ 」

中年のおじさんがきゃぴっとした声で言う。うわ…… シュールというかなんと言うか……

「でも、十二月だよ!? 受験勉強間に合わないって」

「それなら大丈夫だ、ここは亜漓栖なら受験勉強も何もしないで入れる。何よりお父さんたちの出会いの場でもある。それに設備も良くてきれいだし、広いぞ」

「それって、まさか! 裏口入学!? 嫌だよ、あたしそんなの! 普通に勉強して入るよ! 」

「亜漓栖ちゃん、違うわ。普通の正当な入学よ」

お母さんが可笑しな子というようにふふふっと、笑う。いや、高校で受験とか推薦じゃないと入れないよね。義務教育じゃないよね。

「じゃあ、何であたしなら入れるのよ! 」 それは、とお父さんが口を開く。


「亜漓栖が珍しい名前だからだ」

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