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第7章 広がる世界


9月中旬。


合格発表の日。


朝から胸がざわついて、落ち着かない。




パソコンの前に座ると、


指先がわずかに震えているのが自分でもわかった。




「……ついに、この日が来たか。」




後ろでは蒼太がそわそわと歩き回っている。




「せ、先輩……ドキドキしますね……。」




「僕、大学の合格発表の時より緊張してます……。」




「なんで蒼太の方が緊張してんだよ。」




そう言いながらも——


青の心臓は今にも飛び出しそうだった。




“あの光景”がフラッシュバックする。




——高校3年の冬。


——蒼陵高校の寮。


——大学合格をスマホで確認した、あの瞬間。




画面の向こうで未来が決まるあの緊張感を、


青はもう一度味わっていた。




「先輩……」




「……いくぞ。」




青は深呼吸をし、


合格発表ページの「更新」をクリックした。




一瞬、画面が白くなる。




「先輩!? ど、どうですか!?」




「ま、まだ……読み込み中……っ」





 *


 *




ページが開いた。




「……っ!」




「…………」




「先輩っ!!?」




青は息を飲んだ。




画面に——


太字で——




『教員採用試験 最終合格』




その文字が、確かに表示されていた。




「……あ……あぁ……」




「——せんぱいっ!!?」




次の瞬間、


蒼太が勢いよく青に抱きついた。




「やった……っ!


 やったじゃないですか先輩!!


 本当に……っ、本当に合格だ……!!」




「あぁ……俺……受かった……っ」




「すごいです……すごすぎます……っ」




震える声。


泣き笑いの蒼太の顔が胸に押しつけられる。




青はゆっくり蒼太の頭を抱きしめた。




「俺……教師になれるんだ……


 蒼太……やっと、ここまで来れた……」




「……僕、信じてました。


 先輩は絶対、大丈夫だって……!」




「ありがとう……蒼太」




蒼太の体温が、腕の中で確かに震えていた。




青は思う。




——ここから、広がる世界がある。


——この瞬間のために、全部乗り越えてきた。




そして、


“隣に蒼太がいる未来”が、


はっきりと形を帯びて見えてきた。




* * *




9月下旬。


来週から後期授業が始まる。




この時期の朝は少し肌寒く、


でもその冷たい空気が胸に心地よかった。




午前5時50分——


青はいつものようにジャージに着替え、


軽くストレッチをする。




「蒼太、走り込み行くか?」




「はい! ちょっと待ってください!」




寝癖を整えつつもすぐにジャージへ着替える蒼太。


その動きが妙にかわいくて、青はつい笑ってしまう。




午前6時。


外に出ると空は薄いオレンジ。




二人は以前と同じジョギングコースを並んで走る。




「先輩、今日の夜ごはんどうします?


 カレー作りたいんですけど!」




「蒼太のカレーは美味しいよな。いいぞ」




「新しいカレーのレシピ、


 カフェの店長に教わってきたので


 期待してください!」




「おぉ、楽しみだな……」




笑い声が朝の空気に溶けていく。




同じジョギング、同じアパート、同じ会話。


でも——


二人はもう「前と同じ二人」じゃなかった。




それぞれが“闇”を越えたからこそ、


未来の方向へ視線が向いていた。






ある昼下がり。




蒼太はパソコンを開き、


後期の時間割を確認していた。




「うわ……これ、ほとんど休みないなぁ……


 でも取り戻さないと……」




ページをスクロールさせながら、


ふと手が止まる。




「来年、先輩は教師。


 僕は……どうするんだろ」




気づけば最近、


こういう“未来”のことを考える時間が多くなっていた。




自分はどう生きるべきか。


青の隣で、どう在りたいのか。


自分の夢って何だろう。




胸の奥に、


淡い不安と希望が混ぜ合わさった気持ちが広がる。




その時——




ブロロロロロ……




外から、やけに新しいエンジン音がした。




「……ん?」




窓の外を見た蒼太の目が、大きく見開かれる。




青のアパートの駐車場に


ブルーのコンパクトSUVが滑り込んでくる。




形が整っていて、めちゃくちゃキレイ。




そして——


運転席から降りてきたのは、間違いなく。




「……先輩!?」




驚いて外に飛び出す。




「先輩!? ど、どうしたんですかそれ!」




「蒼太、今日はバイトない日だろ?


 よし、ドライブ行こう!」




「えっ……!? えーー!? え、ちょ……!?


 先輩いつの間に車……!?」




「ああ、レンタカーだよ。」




「ち、違う! 免許の話です!!


 いつの間に免許取ったんですか!!?」




「ああ、それか。」




青はバツが悪そうに頭をかく。




「二次試験終わってからさ……


 なんか落ち着かなくて……


 気晴らしに……教習所、行ってた。」




「ええぇぇぇぇぇ!?


 二次試験おわってからって、


 三週間くらいですよ!?」




「なんか……勢いで……」




「勢いで取る免許じゃないですよ!?!?


 でもすご……え、すっご……」




ドキドキして手を胸に当てる蒼太。


嬉しさと驚きで、頬がほんのり赤くなっている。




「乗るか?」




「……はい!!!」




その笑顔は、6月の影をまったく感じさせなかった。




これから二人が向かう場所が、


“世界のどこへでも行けるような気がする”


そんな一歩だった。






青のアパート前に停めたブルーのSUV。




蒼太は、まるで高級車に乗りこむように、


恐る恐る助手席に体を滑りこませる。




「……あ、靴って……


 脱いだほうがいいんですか……? え、えっと……」




「脱がなくていいよ。


 普通に乗れよ」




「あ、はい……!」




手は膝の上にちょこん。


背筋は妙に伸びてる。




完全に“初めてのデートで緊張してる恋人”のそれで、


青はちょっとおかしくて笑った。




エンジンをかける青。


機械音が響く中、蒼太はふと横顔を見る。




その瞬間、心臓が“コン”と跳ねた。




(……運転席の先輩……なんか……いつもより……


 めっちゃ……カッコいい……。)




青は、真剣な表情でミラーの角度を調整し、


ナビを確認し、


ハンドルをゆっくり握る。




「よし、こんなもんか。」




普段は少し抜けているのに、


ハンドルを握ると“守ってくれる大人の男”になる。




この落差が蒼太には刺さる。




「せ、先輩……どこ行くんですか……?」




青は正面を向いたまま答えようとして——


ふいに横を向き、


蒼太の瞳を真っ直ぐ見て、柔らかく微笑む。




「……どこ行きたい?」




その瞬間。


心臓が“バクッ”と音を立てて蒼太の胸が跳ねた。




「っ……!!」




上手く言葉が出てこない蒼太。




「えっ、あっ、その……えっと……


 ど、どこでも……いいです……っ」




「それ一番困るやつ!」




「す、すみません……!」




青は少し笑って、


ハンドルを握る手でウインカーを倒しながら言った。




「……じゃあ。


 俺が連れて行きたいところ、あるんだ」




優しい笑み。




SUVは静かに走り出す。


二人にとって、“新しい世界”に向かう一台だった。






青の運転するブルーのSUVは、


関越自動車道を順調に北上していた。




初心者とは思えないほど安定したハンドル。


視線は落ち着き、ミラー確認も丁寧。




車内には、心地よい音楽と、


二人の笑い声が混じっていた。




関越自動車道の寄居サービスエリアにて




「このソフトクリーム、めっちゃ美味しいな」




「外で食べるソフトクリームって……


 なんでこんなに美味しいんでしょうね……!」




二人はプラスチックのスプーンを手に、


まるで“高校生デートみたいなテンション”で笑い合う。




車に戻ると、蒼太が急にクスクス笑い出す。




「どうした?」




「いや……想像してたんですよ……」




「何を?」




「サプライズのために、


コソコソと教習所に通ってた先輩の姿を……」




「……え、それそんなに面白いか?」




「はい。めちゃくちゃ可愛いです」




「可愛いって言うなよ……」




「だって……高校のキャンプの時も、


 こっそり教科書持ち込んで


コソ勉してたじゃないですか」




「うわ……それ思い出さなくていいのに…」




「思い出しますよ。


 先輩と過ごした時間は……僕にとって、


 全部……かけがえのない思い出ですから。」




「……っ(蒼太、それ無自覚か!)」




耳まで真っ赤になる青。




「先輩、運転に集中してくださいね?


 ……無自覚なんですから。」




「お、おまえ……っ」




車内にまた笑いが広がる。







昼過ぎ。


車は山道を抜け、


群馬県と新潟県の県境近く——


**上越線「土合駅」**の駐車場に滑り込んだ。




「ここが目的地……ですか?」




「あぁ。


 全国的にも有名なんだよ」




「へぇ……どんな駅なんですか?」




「“日本一のモグラ駅”って呼ばれてる。


 下りホームは地下深くにあって——


 そこまで行くために……」




青は駅舎の奥を指さした。




「462段の階段を降りるんだ。」




「よ……462段……?」




「そう。階段の旅だ」




「お、面白そうですね……っ!」




不安とワクワクを混ぜたような顔で笑う蒼太。




そして二人は、


静かな山奥の駅へ、並んで足を踏み入れた。




階段は果てしなく続いていた。


上を見ると、入り口の光はもう小さな点。


下を見ると、深い暗闇に飲み込まれていくような感覚。




「すごい……


 これ……SNS映えしそう……!」




嬉しそうに階段の写真を何枚も撮る。




「蒼太、スマホしまえって。


 ここ滑るから危ないぞ」




「あ、たしかに……足元暗いし……」




青はため息まじりに笑い、


そっと蒼太のほうに手を差し出した。




「ほら——」




蒼太は一瞬、


心臓を掴まれたような気がした。




「あ……」




ゆっくりと青の手に自分の手を重ねる。




温かい。


安心する。


触れただけで胸がきゅっとなる。




二人は手を繋いだまま階段を降り始めた。




すれ違う観光客や外国人たちは、


階段の長さに息を切らすばかりで、


手を繋ぐ二人を気にする様子はまったくない。




(……このままずっと、手……離したくないな……)




階段の途中、


蒼太がふと思い出したように聞く。




「そういえば……先輩、


 ここ来たことあったんですか?」




「あぁ。


 中学の野球部の仲間と来たことある。


 あの時は……階段、競争したな」




「えっ、この距離を……!?


 まさか今日も——」




青は笑った。




「今日は競争しないよ。


 俺ももうガキじゃないし……


 蒼太をケガさせたくないしな」




「っ……」




真っ赤になる蒼太、


でも暗くて顔色までは気がつかない。




階段は長い。


でも、


二人で手を繋いで降りる時間は、


不思議と心地よかった。




青の手のあたたかさ。


蒼太の小さな笑い声。


遠くから聞こえる風の音。




中学生の頃はただの“競争”だった階段が、


今は——


二人の距離を自然に近づける階段になっていた。




462段の階段を登りきり、


地上の光が視界いっぱいに広がった。




山の影が長く伸び、


涼しい風が吹き抜ける。




「わぁ……風、気持ちいい……!」




「蒼太、疲れてないか?」




「大丈夫ですよ。


 すっごく楽しかったです。


 非日常……って感じで」




少し赤く染まった空。


夏の終わりの匂いが、二人を包む。




「もう、夕方……ですね」




「あぁ……早いな」




二人は車に戻り、ゆっくりドアを閉める。




エンジンの音が静かな山に溶けていった。





青はしばらく運転席で考え込んでいた。




「……先輩? どうしました?」




「蒼太……明日、バイトとか用事あるか?」




「え?


 明日は休みです。特に用事も……」




「……そっか。」




青はスマホを開き、ホテル検索をはじめる。


その横顔は“覚悟”と“どこか照れ”が混じった、


大人の顔だった。




「じゃあ……今日泊まって帰るか?」




「————————っ!?」




その瞬間だった。




蒼太の心臓が、


“ぐわぁぁぁぁぁっ”


と熱を持って爆発する。




「えっ……えっ……せ、せんぱ……い……!?」




青は照れくさそうに鼻をかいた。




「いや……なんかさ、


 このまま帰るの……もったいない気がして……


 せっかくここまで来たんだからさ。


 ……ゆっくりしようかなって」




「っ……………!!////」




「車は明日の夕方までに返せばいいし……


 水上のあたりなら旅館空いてるかも……」




「ちょ、ちょっと待ってください先輩……


 こ、心の準備が……っ」




「え? なんでそんな慌ててんの?」




「だ、だって……


 泊まるって……


 それは……その……」




(あっ……蒼太、そういう意味に取ったのか……


 かわいいな……)




青は頬を少し赤くしながら、優しく微笑んだ。




「何も焦らなくていいからな?


 俺は……ただ蒼太と一緒にいたいだけだよ」




蒼太の心臓は、


もう完全に青に持っていかれていた。




* * *


夕日が山の端に沈みかけ、


淡いオレンジの光に包まれた頃。




青の車は、


水上のひなびた旅館『満月荘』へと到着した。




古い木造の玄関。


風鈴がちりんと鳴り、


山風が涼しく吹き抜ける。




宿の女将さんがお出迎えする。




「いらっしゃいませぇ。


 まぁまぁ、お疲れさまでした。」




「すみません、急に……。」




「お世話になります。」




女将さんは優しく微笑む。




望月(女将さん)


「わたくし、当旅館の女将の『望月』と申しますぅ。


まぁまぁ、こんな若いお二人さん、今日はごゆっくり


してくださいね〜うふふ!」




蒼太


(‥‥な、何なんだろう、このデジャブ感は、お、落ち着


つかないよ〜)




望月(女将さん)


「今日はちょうどキャンセルが出ましてね、


 もしよければ……お食事もご用意できますよ。」




「本当ですか? 助かります。」




「ありがとうございます……!」




蒼太は緊張でちょっと声が裏返る




望月(女将さん)


「では、お部屋までご案内しますね♫」






通された部屋は、昔ながらの落ち着いた和室。




懐かしい畳のにおい、


磨かれた床の間、


障子の向こうには山の稜線が広がる。




「わぁ……!


 いい部屋ですね……窓の景色すごく綺麗です……」




「ふふ、お若いお二人さんには


 ちょうどいいかもしれませんね。


 では、ごゆっくり♡どうぞ。」




そう言って、にこにこしながら退室する。




「いい部屋でよかったな。」




「はい! 先輩、お風呂に行きますか?」




「あぁ、そうだな。用意しようか――」




その瞬間。




蒼太、


畳のヘリで足を滑らせる。




「わ、うわっ……!?」




「蒼太、危ない!」




ドサッ。




青は反射的に蒼太に飛び込み、


二人で倒れこむ。




青が蒼太の上に覆いかぶさる形になり、


顔と顔の距離は指一本分。




「大丈夫か……!? 怪我して――」




その時。




ガラッ!




「失礼いたします、お食事のお時間ですが―


 ……あらっ!!?」




完全に見られた。




「あ、あ、ああの!


 ち、違うんです!!」




「あっ……申し訳ありません、


 その……大丈夫ですよ……。


 あの……私は……十分承知しておりますので……」




“承知しております” のところ、


明らかに嬉しさが隠しきれない




「蒼太、大丈夫か?」




「だ……大丈夫です……


 でも……女将さん絶対勘違いしてる……!!」




「……失礼いたしましたわ。


 お部屋には、もう入りませんので……


 どうぞごゆっくり……ふふ♡……」




襖が閉まる。




二人だけになる和室




「うぅ……どうしよう……


 この後、ご飯……気まずい……」




「まぁ、いいじゃないか。


 間違ってないし」




「ま……間違ってるかどうかの


 問題じゃないんです……!!


 女将さんニヤニヤしてましたよ!?///」




「ははっ……可愛いな蒼太。」




「先輩〜〜〜っ!!」




ひなびた旅館の温泉は、


山の湧き水が混じる柔らかい泉質で、


二人の疲れをゆっくり溶かしていった。




「はぁ〜〜、気持ちいいな。」




蒼太は顔を赤くしながら湯に沈む。




湯から上がり、食事処へ向かうと——


女将さんがまるで“お祝いの食卓”のように


嬉しそうに準備していた。




「さぁどうぞ、お若いお二人さん。


 今日は特別に、川魚と地の野菜を……ふふ♡」




蒼太


(ぜ、絶対さっきの件で何か誤解してる……!!


 女将さん、にやけすぎです……)




対して青は堂々。




「うわ、すごいな。


 ありがとうございます、女将さん。」




「いえいえ〜〜♡」




蒼太


(先輩のこういうとこ、ほんと強い……)




そして、美味しさと雰囲気に押されて


ほんの少しお酒も進んだ。




「燗酒、うま……」




「じゅあ、僕もちょっとだけ…」




「蒼太はお酒弱いんだから、少しだけにな」




「お互いのことよく知ってるんですね〜〜♡」




「はい、高校3年から一緒の部屋に住んでますから」




「あの、高校は寮で、ですから!」




「あらあら、まぁまぁ、、、素敵だわ〜〜♡」




二人の笑い声と、


女将さんのニコニコが混ざる夜だった。




再度温泉にも浸かり、


体がふわふわになるくらい癒された二人は部屋へ戻る。




部屋に戻ると、


畳の上に並んだ布団が近いというより、


くっついている。




「……なんか……布団の距離、近くないですか……?」




「そうか?


 まぁいいじゃん別に。」




部屋には、夏の終わりの夜風が通り、


二人はゆっくり寛ぎ始めた。




やがて青が蒼太へ振り返る。




「なぁ蒼太……少しくらい、イチャイチャしないか?」




「……すぅ……」




「……え?」




蒼太は畳の上で、完全に電池切れしていた。




「もう寝たのかよ……、だから飲むのは少しって、、


 まだ20時なのに……」




蒼太の寝顔は、少しあどけなくて、


穏やかで、幸せそうで。




「……ふふ。


 まぁ、楽しそうだったし……いっか。」




かけ布団をそっと直してやりながら、


青は和やかに微笑んだ。




* * *


翌朝


望月さんが気を利かせて簡単な朝食を用意してくれていた。




「昨日は……ゆっくりお休みできましたか……?


 うふふ♡」




「はい。ありがとうございました」




蒼太


(うわぁぁぁ……絶対、誤解してる……


 でも……優しい……


 優しいけど……気まずい〜〜〜!!)




「また“お二人で”ぜひお越しくださいね♡」




「はい、お世話になりました。」




(“お二人で”……!?


 わぁぁぁぁ……最後まで気まずかった……!)




でもどこか嬉しい。


そんな気持ちが、蒼太の胸にほんのり灯っていた。





旅館を出たあとも、


青と蒼太は車内で


昨日のことを思い返しながら笑い合っていた。




そして——




二人の初めてのドライブデートは、


甘くて


ちょっと恥ずかしくて


あたたかい空気のまま終わっていった。




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