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静寂
「ふにゅにゅ・・・」
ここは地獄か、それとも、
ふにゅっぴはちがうどこかでおきあがったよ。
よかった、あの世があったんだね!
真っ白でなにもない、白いすなが液体みたいに流れ落ちて、肩を伝い消えてゆく。
「ここは地獄、砂の地獄。砂を見ていることを忘れると、自分も砂になってしまうんだ」
からだをはい回る砂がおしえてくれました。
「ふにゅっ?」
ふにゅっぴはなぜ自分が地獄に落ちたのかわからないみたい。
ただしあわせになりたかっただけなのに・・・
おいしゃさんはみんなしあわせにできるし、みんながしあわせになればふにゅっぴもしあわせ。
だから地獄に落ちたんだよ。
幸福至上主義の末路としてはふさわしい