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第8話 決行された謀略 ウィーレ村襲撃!!

 よーいどん、の掛け声なんてもはや集中して聞いてはいない。スタートラインについた子供たちが、練習の成果を十分発揮して、走り切れれば勝敗なんて、もはやどうでもよいとすら感じた。

 幸運なことに、彼らの努力は報われたようで、プログラムが進んでも落ちこぼれと言われた3組が、優勝候補の筆頭だった1組と僅差で2位につけている。

 そして、最終種目のクラス対抗リレーが始まろうとした時だった、俺は異変に気が付いた。

 

 競技前、待機中の生徒たちにアドバイスしに行った時だ。校庭にひかれた、競技のための白線。これらの周りには小さな文字が刻まれていることに気が付く。お祭り気分のせいだろうか、どうして今まで気づかなかったのだろう。俺はこれとよく似たものを以前にも目撃していた。

 「こりゃあ、まるで、あんときの召喚魔法....。」

 俺はカテリア攻略戦での、白虎の姿を起草し、地面から顔を上げ、再び校庭のほうを見る。


 「おいおい..冗談じゃねえぞ...」

 白線が紫色を帯びて光りだす。


 「--お前ら、今すぐ校庭から離れろ!!」

 俺は大声を出すが、一歩遅かった。周囲は光に包まれ、数秒後、消えた光と引き換えに、校庭の白線内には魔族の集団が現れた。種類はG級魔族のゴブリンから、同D級のオークまで様々だった。


 「敵数、およそ30!!3人とも、子供たちを守るぞ!!」俺がそう声をかけると、ほか3人もあらかた状況が理解できたのか、「了解!!」と言って一斉に動き出す。

 そう、どうやってこの村にこんな大掛かりな仕掛けを施したかはわからないが、これは敵国、ガイル王国からの攻撃かもしれない。

 実際の戦闘となれば、俺たちの仕事だ。教師たちは、子供たちを見捨てて先に校舎の方に戻るか、抗戦している先生もいるが、やはり戦闘慣れしていないようだ。


しかし、数が多い...。このままでは、彼らを全員守るのは難しい。

 「何か手はないのか!?」

 ゴブリンを蹴飛ばしながら俺は言う。


 「..黙ってて!」

 マーシャは何やら魔力をためているようだった。何か策があるようだ。


 「光魔法..ピュア・アーマー!」

 彼女がそう唱えると、辺りは黄色い光に包まれ、敵が次々と倒れていった。

 

 「どう?三等兵。これでだいぶ頭数が減ったでしょう?」


 「ああ、あんたサイコーだよ。」

 俺とマーシャは、背中越しに話す。校舎への避難も進んでるし、これなら何とかなりそうだ。もうひと頑張りするか、と意気込んだところで、メイシーからストップが入る。

 

 「みんな!子供たちの避難を最優先して校舎に戻って!!」

 

 「なんでだい?メイシー?」

 アレックスが声に出す。確かに、あと少しで敵を殲滅できる。


 「校舎回りの全方位からこちらに向かう敵を確認!その数およそ100!4人じゃ相手にならないよ..!」


 その言葉を聞いて、子供たちの何人かが反応する。

 「お父さん、お母さん..」

 そう言って、2人が走り出してしまった。

 心配だったのだろう、この村の北方には、この子たちが住む集落がある。


 「マーティン!サーニャ!戻ってこい!」

 アレックスがそう叫ぶが、2人は森の中へと消えていった。

 仕方がない、どちらにしても、村人の安全確保は必要である、

 そう結論付け、俺は

 「こっちは任せた」

 と残し、2人の後を追ったのだった。



 ーーーーーーーここから読み飛ばし可ーーーーーーー



 皆さん、こんにちは!作者です。


 第8話いかがだったでしょうか?


 「やっぱり、単純に、熱血学園物語..的なものは書けませんよね(笑)

 というわけで、今回からまた、戦闘が始まりました。」


 正直、この物語をどれ程の方に閲覧していただけているか、わかりませんが、もし、気に入ってくれた方がいらっしゃいましたら、積極的に評価していただけると、大変励みになります。


 また、感想などもらえたら今後の執筆活動(ちょっと偉そうですが…)の参考にさせて頂こうと思っているので、時間のあるときにでも、ぜひ、お願い致します!


 以上、最後の戯れ言までお付き合い頂いた方、もちろん、物語を読んで頂いた方も、ありがとうございました。


 今後とも、よろしくお願い致します。


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