PR 短編 運ばれた道 作者: 譚月遊生季 掲載日:2020/04/01 サイコロを振って行く先を決める。 手のひらの上で、立方体がある選択を指し示す。 それが正しいか正しくないか、僕には分からない。分からないから、サイコロに頼るしかない。 基本は奇数が出ればやめて、偶数が出ればやる。もっと選択肢が多くなれば、当てはめる数字を調整する。ずっとそうやって生きてきた。 サイコロを振って進むべき道を決める。 出目はまた偶数。……でも、僕は歩き出せない。 目の前には断崖絶壁が広がっていた。