七王
ここは七王の間。大罪を持ちし者がおとずれるところ。もう少しで称号を持つ異人達がここに降り立つでしょう。ほら。
「皆様、よくぞここへお越しになりました。ここは七王の間。皆様にはここで大罪保持者として会合をしていただきます。まずは自己紹介を、わたくしはサルマこの世界の統合をさせていただいております」
「そんなこと言われても大罪とか意味わかんないんだけど」
「もちろん今から、説明させていただきます」
大罪とは、傲慢、憤怒、嫉妬、怠惰、強欲、暴食、色欲、であり、一定の行動をし多くの住民からそのように思われると授与されます。メリットもありますが、デメリットもありますのでこの場で受け入れていただけない場合はこの会合中に拒否いただいてもかまいません。一応、あなた方ほどではありませんが候補者もいますので」
「おい、誰からするんだよ。これがくだらないやつらの集まりだったら。皆殺しにしてやるからな」
「そうですね。はい、今ここにくじ引きを出しました。名前が書かれていますので出た方からおねがいします」
私がまずくじを引いて出てきたのは。
「『暴食』、『暴食』の方。お願いします」
「はい、はーい。イブだよ。私は犬獣人あと、隣で寝ているのはメア、彼女も同じだよ。多分、『怠惰』だと思うけど。よろしくー」
「イブさんは食べれそうなものなら何でも食べてます。食べたものの種類だったらいちばんですね。そして、イブさんに付与されるものは生きている状態のものを食べると相手のスキルを劣化で扱えます。うまくいけば、相手の存在そのものを扱える場合もでてきますよ。デメリットは空腹時のデバフの増加です」
「おなかが減ることはないと思うけどね」
「メアさんは見ての通り、寝ることに命を懸けてますね。メリットは行動をしなければしないほどステータスが1.25倍上昇します。はじめは少なく感じるかもしれませんが結構大きいですよ。デメリットはイブさんと同じで睡眠不足の時のデバフ上昇ですけど、そんな心配しらないですね」
「zzzzzzzz」
この二人だけでも性格が濃そうですねえ。
「えーと次は、『嫉妬』の方」
「僕だね。名前はレビン。種族は悪魔。紹介は君に任せるよ」
「レビンさんはいわゆるゲーム実況者ですね。選ばれた理由としては、格下に対しては弄び、上位の者に対して奇襲をかけて襲ったりと」
「ふん、一種のサイコ系だな。実際に会うとは思わなかったが」
「そうだね。君はルシフだっけ。僕みたいな実況者見てる?」
「ああ、それどころかお前のをだ。見てる分には笑えて好きだぞ」
「ありがたいね。ところで君、サルマ君だっけ。僕の効果は?」
「メリットは連続キル数によるステータス上昇。先ほどと同じ1.5倍まで。デメリットはNPCの初期好感度の低下です」
「ほー、信頼を得るのが難しくなったか」
「どうせ、貴様ならまた新しい方法考えるだろ」
「君の信頼なら期待してもいいかな。ねえ、ところで動画、中継してもいい?」
周りを見回してみると、皆さんかまわないという風にしています。
「じゃ、ごきげんよう皆さん。レビンですけど、皆さん七つの大罪に選ばれたことって・・・」
すぐに前口上はおわったようですね。では続いていきましょう。
「それでは『傲慢』の方どうぞ」
「うむ、我こそはアインザム帝国の帝王にして唯一の堕天使のルシフである。ここで七王として貴殿らと友誼を深めるのもまた一興よ。よろしく頼むぞ」
「プレイヤーの中で群を抜いて尊大な態度、それに伴う実力を持っている方ですね。威張っているだけなのは尊敬されませんよ。メリットはスキル〈覇気〉の追加。相手に畏怖を与えるものです。デメリットはNPCとの友好度上昇率の低下です」
「そのぐらいか。全く問題ないな」
「次の方は『色欲』、『色欲』の方はどこですか」
ええと、あのはじっこにいる人ですか。
「一番、左奥にいる女性の方。あなたですよ」
彼女は恥ずかしそうにしながらこちら側を向いてしゃべり始めた。人選、ミスりましたかね?創造神が選んだ人なので間違いはないかと思っていましたけど。
「わ、私はリリカです。何で、ここに呼ばれたのかはわからないんですけどよろしくお願いします。あ、種族は人間です」
「彼女は無自覚の人たらしですね。それで多くの男性から貢がれてますよ。彼女は無自覚ですから、意識もないですけど」
「一番悪いやつは君じゃないのー」
「あの、そんなつもりなくて私一応、上位陣に入れてるかなって思ってて、やられそうな人は助けなきゃいけないかなって」
「まあ、それは同情しますな。人助けで気に入られてどうせナンパでもされた、それで殺して逆恨みされてると」
「え、なんでわか・・・」
「まあ、これくらいなら推察できますな」
「それでは、リリカさん。メリットは魅了の強化版を付与します。耐性貫通機能好きですよ。デメリットは女性と一部の男性からの好感度が警戒レベルまで高くなります。どうですか、七王。今ならやめれますよ」
「いえ、私だってゲーム楽しみたいですから。自分が適任なら努めさせていただきます!」
そう、騎士服を身につけた高潔そうな彼女は言い残し座りました。あとは2人ですか。それにしても皆さんホント癖が強いですね。まあ、そちらの方がこの世界がより面白くなるでしょうね。




