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城内

 結局セーニャは自力で上がれず俺とサファとディアブロで持ち上げる羽目になった。突き落としたのは早計だったか。

 

 「お前って兄とは別の方向で性格悪いよな」

 

 そんなことはないと思うけどな。俺は善良だぜ。


 「セーニャ様申し訳ありませんでした」 

 「いいってことよ」

 「では、どうぞお入りください」


 門番がそういうと自ら3mほどの木の門を開けてくれた。そういえばこの街に来てから不満点などがあるかと聞いてみたら


 「私は門番でありそれを誇りに思っているので、いつか門がもっと大きくなって鉄製になった立派な門になることを願います」

 

 と言われた。なかなか忠義に厚いやつだな。ただ町の外でいた人の話らしいがやはり魔物が強くなっているのが不安だと言う。どうにかしないといけないな。


 城はまだ建設途中だったが一階層はできており真ん中のほうに仮の執務室があるらしい。早めにナハに会っておいて報告とこいつらのクランでいい場所があればそこを直接教えてもらうか。それと何か大きな変化があったかの確認か。



 なんだろう、この街のことを出立する前しか知らないからいろいろと情報を集めなきゃいけないか。となると土地を見た後は、街の中心部で情報収集ができることがあればすればいいか。



 

 あれが執務室か。


 「アルスだ。帰還したが誰か中にいるか」

 

 そう声をかけるとすぐに椅子を立ち上がる音が聞こえ、ドアが勢いよく開いた。


 「ああ、アルスさん帰ってきたんですね。本当に大変だったんですよ。国がまともになっていないのにあなたたちは出てっちゃうし、魔物はだんだん強くなってくるしで」


 「す、すまん。それよりも先に片付けちゃいたいことがあるんだけど」

 「なんですか、今のことより大切なことって!」

 「こいつらのクランがここに出店したいからどこかいい立地の土地を教えてくないかなと思ったんだけど、無理そうか?信頼できる奴らだってのは俺が保証するよ」

 「あ、そうですか。それなら~やっぱり城壁の中の中心に近いところがいいんじゃないんですか~」

 「やっぱりそうだよな」

 「ちょっと待てよ、当事者である私を差し置いて買って決めんなよ」

 「それにそこって全然店がないところだったきがするけど」


冒険者とかがすぐに買い物に行けるように城壁の外側に作りたがるし、安全性を見ても城壁の中なら大丈夫だと考えるからギリギリに店をかまえるやつが多いのかな。まあ、城の近くには国関係のものができるだろうからそもそも立たせないけど。


 「多分、町の中心部がちゃんと決まってないからじゃないですか~」

 「確かにそうだな。中心になるところを広場を作るとかがまだできていないからか」

 「じゃあ、私たちの店のところが町の真ん中になるってことか!」

 「そうですね~どうですかロワさん」

 「今後のことを考えるならいいと思うけど」

 「じゃあそうしようぜ!中心でよさそうなところがあったらまたここに来るから!」


 そういうとセーニャはロワの手を引っ張っり走って行ってしまった。まあ、今度はちゃんと入れるだろう。戻ってくる前に問題になってることで決めれることは決めてしまおうか。


 「それで~この女の人は誰なんですか~」

 「私はツヴァイの町の領主の娘のローズです。又、ここへは勉強と人質でここに来ました」

 「人質ですか」


 ナハには説明しといたほうがいいな。


 「・・・というわけだ」

 「なるほど~そういうわけですね~カリンさんと零さんには伝えときますね~」

 「おう分かった」

 「あの、すみません。そのお二方というのはどのような方なのですか」

 「そうだな、口で言うより会ったほうが早いだろ、その時でいいか」

 「かまいません」

 

 ローズの顔合わせについてはこれでいいだろう。後はツヴァイの町への道を作るかを考えなくちゃいけないな。ヤーエスの連中よりも危険性は低いだろうし仮にもローズが来てるんだ、何かしらツヴァイの住民に帝国は敵対しないとのアプローチをかけておくべきだろう。

 

 「道ですか~まあ考えとしては間違ってないですね~ただ問題は本当に信用できるのでしょうか~」

 「ああ、それについても考えてある。道は馬車がすれ違える程度の道でその端を整地するぐらいだ」

 「それがいいでしょうね~」

 「あ、あの」

 「なんだローズ。悪いがこれには口出しさせないからな。お前の誠実さは十分身をもってわかっているけどな」

 「いえ、そうではなく。道をふさぐ手段をあらかじめ考えておいたほうが良いかと」

 

 確かに必要だな。ただ、


 「なんでお前がこちら側への助言をするんだ。立場的に言ったら」

 「どうもこうもありません!今、私はどんないきさつだといえ、あなたたちの仲間なんです。ですから、お父様に対して不利になることでも仲間のためなら手伝いたいんです。信じてもらえないかもしれませんけど」

 「い、いや、そんなことはないよ。信じているからそんな顔するなって」


 ローズは不安そうな顔で俺たちの顔を見上げてきたけど心が揺さぶられるものがあるからそんな目で見ないでくれ。これが演技だとしたら騙されても仕方ないよなうん。


 「道をふさぐ方法は後で考えるとして、先にカリンと会っていかないか」

 「カリンさんですか」

 「ああ、少し前ぐらいからログインしたらしいからな」

 

 


 

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