ツヴァイからの帰還
「おいこの森ってこんなに敵が強いのか」
「そんなわけないだろ。ここの狼は雑魚だったはずだ!」
俺たちは森の中に入ったが敵が異常なまでに強くなってきていた。あのホワイトクロウより強い気がするんだけど。一応個体が違うのかと思っていたが今までと同じフォレストウルフだった。
しかし、鑑定をしてみてもわかったのは名前だけで間接的にあのホワイトクロウよりも強いってことだけがわかった。絶対、森から出る前はそんなことないよな。ここで戦ってるだけでレベルが一つ上がったぞ。
「奥からなんか巨大な魔物が来てるけど。大丈夫なの」
おいおいこの期に及んで何か来るのかよ。しかもでかいやつとか絶対無理だろ。この狼たちだけでもこんなにつらいっちゅうのに。
巨大な魔物はゆっくりと地面を滑る音を立てながら近づいてきてここまでかと思ったが、それは狼の内の一匹の背中に喰らいついていた。
「ギルファムンドか!セーニャ、ロワ、ローズこの蛇は兄上の従魔だから大丈夫だ」
ギルファムンドの加勢もあり狼の群れを退けた俺たちは、何とか町につくことができた。それにしても狼たちの進化には目を見張るものがあるな。風魔法も使ってきてたし、しっかりと連携をとってきている初めて森に来た時とは大違いだ。
さて町の入口まで来たがかなりでかくなってるな。今までの2倍ぐらいの大きさがあるんじゃないか。町を囲う塀も石になっていて5mくらい出来ている。これから高くするのか、町を広げるのか、外にいる間はあまり報告もらってなかったからな。一応、門番はいるけど、まあそこまで強そうではないな。そんな強さで町を守り切れるのかな。
「ギル様!警備お疲れ様です」
ギル様?ああ、ギルファムンドのことか名前が長いから愛称のようなものか。まあ、これからギルと呼んでもいいか。
「それでこちらの方々は、アルス様とそのお連れの方ですね」
「俺の顔と名前知ってるのか」
「ええ、国の創設者の方々の名前と顔はナハ様から知らされておりますので」
なるほどね。まあ、国のトップの人は知ってないとまずいか。
「外の警備とかはどうしてるんだ」
「門は有志のもので警備を、外はカリン様とスカル様とギル様が回っています」
警備の力は強くした方がいいな。まあ、それは追々カリンたちと考えればいいか。
それじゃあ町を見てもらいますかね。
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「おお、でかい建物が何もないな!」
「まだ町はできたばっかりで人もまともにいないからな」
「だけどみんな元気そうに過ごしてるぞ」
「国はまだ豊かではなくとも人の希望が満ちているのは良いことだと思いますよ」
まだできたばかりの国だもんな。ただ城のあった場所はかなりでかくなってる気がするんだけど。
「そうだ、先に城を見に行こうぜ。私一度城を見てみたかったんだ」
「いいけど、まだほとんどできてないと思うよ」
町の中心のほうに行ってみると城壁はある程度できていて、たぶん町の外壁よりでかいんじゃないかな。ただ、壁の中は俺たちが想像していたものとは全く違った。
「中にも建物があるんだ。じゃあ、この壁の意味は」
「さあ、どこかで聞いてみればいいんじゃあないか」
「先に城だ。城見に行くぞー」
「おい、まて走るな。お前と違って俺はでかいんだ。人の下はくぐれないんだよ」
ちっ、仕方がない空を少し滑空していくか。あそこに積まれてる木箱ならいいか。
「僕とローズさんは飛べないんだけど、ねえ!置いてかないでよ。ねえ!」
「すみません私は天使なので飛んでいきますね。おいていくことになりすいません」
「え、僕だけなの」
「ロワ、ゆっくりでいいから来い!」
すまんなロワ、セーニャを一人にさせるとまずい気がするんだ。
空を飛んでると町がいかに大きくなったかがわかるな。はじめは俺たちの掘立小屋しかなかったけど、城壁の外は家が多くたっていたな。だけど、内側は空き地が多いか?城に近づくほど空き地が多くなってきて人が少なくなってきている。あ、あれがセーニャか。
「だーかーら君みたいな部外者が入れるところじゃないのこの城は」
「私はだれも殺さないから大丈夫だ」
「暗殺者はこれから暗殺しますなんて言わないから」
ほーら門番と言い合ってる。とりあえずどかしておくか。
「堀に落ちるってえええええええええええ」
あ、落としちゃった。まあいっか、もともと騒いでたのが悪かったってことで。
「あいつが悪かったな」
「いやいいけどあそこから上がってこれるのか」
「いざとなったらと一緒に助けるから大丈夫」
「あ、この竜はサファ様と同じ。ということはあなたはアルス様ですか!申し訳ございません。お連れの方に無礼を働いてしまいました」
「いいよ、あいつが先に行ったのが悪いから」
「そうですね、独断なので自業自得です」
「そうそう、僕を置いて行ったからだよ」
「ロワも来たか」
じゃあセーニャが戻ってくるのを待ってから城に入るか
私がこの作品を書いてから1年が経過していました。こうして執筆ができるのも読んでくださる皆様のおかげですので感謝いたします。これからもよろしくお願いします。




