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想定外

 俺たちが真ん中の道を進んでいた時、見たものはかなりひどいものだった。途中までの敵は普通に倒されていたのだが、途中から生気のない顔になっていった。


 「なんだか、ゾンビみたいだ」

 「そうだな。はぁ、だけど絶対この原因って」

 「ルシフだろうな」


 一応、部屋なども探索はしてみると、残っていたのは使えなさそうなものばかりだったが、それは、まだかろうじて生きている鬼のような奴が這いつくばっていたのでそいつから情報をすこし回収した。


 こいつは組織の中で一番力が強く、ザルドから奪命刀という魔剣を授かったらしい。なぜトップになれならなかったのかはそいつ曰く、力はたいしてないが、ボルドンの財力に物を言わして物資を確保していたため、多くの団員が歯向かえなかったからだとか。


 ということはザルドはそこまで信頼はされてないということか。そしてこの組織は商会がないと規模が小さくなるんだな。まあ、規模が小さくなってもそういうことをやるのは変わらないからつぶさないといけないのは変わらないけど。


 よし、さっさと追いつかないと。


 










 その剣は赤黒く輝き、命を吸ってもなおそれを求めるかのように妖光を放っている。


 「ふははははは、我の前に立ちはだかるものを皆、切り伏せてくれようぞ。この奪命刀でな」


 あの刀、絶対ヤバい類のものだよな。だってあのよどんだオーラは普通のものじゃないって主張してるようなものだって。


 「アルス来たのか、どうだこの刀は。とても斬りやすくて、斬るたびに心地よさがこみあげて、体力が回復するぞ!」


 斬るたびに快感を与えるとか危険物確定じゃないか。それに回復するって明らかに相手に生命力吸ってるよな。だから、あんなにもミイラみたいなやつらが多かったんだな。


 「あ、アルス様、カイン様。る、ルシフ様が暴走状態になっていて私も近づけない状況なのですが、どうにかできますでしょうか」

 「多分大丈夫だ」


 あの、跳ねる魔道具を投げつければ少しは冷静になるかな。使い方はっと、そんなぴょんぴょんされても困るしすこしだけMPを注ぐ。


 それを、兄上に投げつけたのだが、がごっ、というなっちゃいけないような音が鳴って兄上が倒れた。


 「おい、ルシフ!大丈夫か」

 「異常なまでに痛かったぞ。骨が折れたかと思った」

 「兄上すまん。こんな硬いとは思ってなかった」


 あとから、何か埋め合わせをしておくか。


 「兄上、それで状況はどうなっているんだ」

 「ああ、ここまでの部屋は全部調べたがザルドがいるような様子はなかった。多分、奥の部屋だ」

 「了解」

 

 この奥か。そう思い俺が扉に手をかけたその時、扉の木を突き破って槍が飛び出してきた。


 「ぐっ」

 「おい!大丈夫か!」

 

 カインが俺の体を引っ張り、槍を引っこ抜いて俺の体を横に倒した。


 「腹のはじに刺さった感じか?いつも血がついているからわかりずらいのだがな」

 「ああ、それであってるよ。多分、出てきた瞬間に避けることができたから傷が浅かったんだろう。おい大丈夫かアルス」

 「少しわき腹が痛いけど問題ない。というか相手にもばれないように奇襲するなんてことができたんだな」


 だって、奇襲するときに大声で叫ぶ奴らだぜ。黙って何かをすることができないと思ってた。まさかちゃんとした奇襲をかけることができるとは思わなかった。


 「そういえば、倫理コードを付けてると傷跡が穴が開いたみたいに黒っぽくなるんだな」

 「ああ、一応どこが攻撃されたかはわかるようになっている。部位破壊のシステムがついてるからわからないと、どこを攻撃されないように気を付けなきゃいけないかわかんないだろ」


 なるほど。じゃあ扉を今度こそ開けようかな。まあ、安全性を考えるとすれば蹴破った方が早いか。

 

 

 「ど、ドアを蹴破ってはいるなど無礼だぞ!」



 この顔色が悪そうなやつがザルドか。


 「ふむ、貴様がザルドか。早速で悪いが死んでもらおう」

 「ま、まて」

 「待たぬ。む、これは罠か。若干色が違うな。間に合わせで作ったものか。今までは判別できるものがなかった」

 

 ザルドは焦った様子で、兄上に書類を渡してきた。なんであいつが書類を持ってるんだ?俺が回収したのは別の書類か?


 「これを渡すから、命だけは、命だけは助けてくれ!」


 「書類は受け取ってはやるが貴様の命を助ける必要はない」


 そういうと兄上はザルドを蹴りつけて倒してから、首をはねた。カインが嘔吐いているが気にしない方針でいこう。まさか、ここで殺すとは思ってなかったけど、どうし近いうちに殺されてただろうしそれが早まっただけだ。


 「終わりか。それでは我々は帰還するとしよう。残りは騎士団でもできるだろう。」


 騎士たちは屋敷の捜索を行い、カインは気持ち悪くなったのか、さきに抜けてった。




 じゃあ、さっきの書類を確認してみるか。えーと、『下界の統治の為の条約』?なんだこれ。


 ぱっと、流し読みをすると、天使は悪魔から金を巻き上げ、天使は金と下界が上界に過度に影響を及ば差ない限り、天使は下界の統治に関与しないという、文が書いてあった。


 「下界ってのはこの北側のことかな。そうすると悪魔がこの組織か」


 となると、上界と天使ってのは。まさか、そんなことが、いやあの人はそんな感じには見えなかったけど。


 「アルス様どうかいたしましたか」

 「い、いや何でもないよ」

 「そうですか。それならば屋敷でゆっくりとお休みください」


 報告をするのは後からでいいといわれたので、俺たちはログアウトをした。


 







 「はあ、ここ最近は大変だな」

 「ああ、今日は人を助けて、調査して、組織をつぶして本当に大変だったと思うぞ」

 「それで、兄ちゃん。俺の方でも書類を見つけたんだけど、それって多分あの領主がザルドから金をもらってあそこを管理させてたらしいんだよね」

 「ふむ、ある意味、荒くれ者をまとめることができる奴がいるならば多少後ろめたいことをしていても仕方がないか。パトリックはかなり民から人望があったように見えた。しかし、騎士団の練度はそこまで高くなさそうだったから、全員を捕まえるのが難しかったか」


 それなら、できるだけこちら側に影響を及ばさないようにあそこをまとめさせて町の均衡を図っていたと。


 「そこで疑問になるのはなぜ我々に鎮圧を頼んだのかだ。いままでがうまくいっていたのならばそこまで急いで行う必要はない気がするが」

 「そういえば、書類には過度な影響を及ぼすなって書いていたから、ザルドが何か破ったんじゃないか」

 「ああ、ボルドンとか、財務官の話か」


 これで俺たちの方針は決まったな。

 

 



 


見返してたらたくさんの誤字があったのに気づいた今日この頃orz

誤字などを見かけましたら報告をいただけたら幸いです。

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