攻勢
ついに50話行きました。これもこの作品を読んでくださる皆さんのおかげです!
「アルスさん、それではよろしくお願いいたします」
「いや、ローズなんで来てるの」
ローズによると俺たちが二人でいるとなにをするかわからないらしい。俺たちほどまともなことをしている奴はいないと思うけどな。それとガンドとノエルは都合があって一緒に来れないらしかった。今度、お礼をしとこうかな。
「ルシフさん、アルスさん。あと、、、カインさんですね」
「うむ、そうだが汝はだれだ」
「私は、ここの騎士です。ザルドの本拠地に案内いたしますので、よろしくいたします」
「ああ」
騎士に連れられて本拠地に来てみたが、まるで要塞のようだ。これならいままで、捕まえるのが難しかったのも納得がいくな。入り口には誰もいないけど絶対裏に構えてるだろう。なんせ大量の騎士が周りにいるからな。
「なあ俺たちはどういう風にすればいいんだ」
「一番初めに突っ込んでいってもらって構いません。我々は一緒に突っ込むか、組員を逃がさないように見張っておりますので」
これは絶対領主が指示したことだよな。あの人、ああ見えて利益の計算が美味いからな。生き返らない自分の騎士より俺たちを出した方が損害は少ないから普通のことか。だけど一番の理由はローズを行かせたくないんだろうな。まあ、そのローズは
「私も、アルスさんたちと一緒に行きます。よいですね」
「いえローズ様、領主様より我々は後に続くべきだといわれていますのであとから行くべきかと」
「なんと言われようと私はいきます。それに考えてみてください、アルス様たちは異邦人の中ではかなりお強い方だと聞きました。その方たちといたほうが安全だと思いませんか?」
「確かにそうですが」
「なら行きます」
俺たちと一緒に行くようだが。
「では、お前たちこれから我々は突入する。各々死なないように気をつけろよ」
「なあ、勢い余って突っ込んでもいいんだろ」
「ハッハッハ。そうだなカイン。だがそんな雑魚なら勢い余るより我ら全員、拍子抜けして立ち止まってしまうんじゃないか」
「違いねえな」
カインと兄上が冗談をいい、騎士たちの緊張がほぐれているが。こういう時にいい冗談を言えるのはあいつらを尊敬する。
「よし!では行くぞ!」
「「おお!」」
兄上が本拠地の扉を蹴破り、カインが槍を前にして突っ込む。そのあとに俺が突っ込んだがやはり隠れていたか。二人ほど串刺しになっていた。廊下はかなり枝分かれをしていてしらみつぶしに探すしかなないな。
「俺は右に行くから、兄上はまっすぐ、カインは左にいけ。ローズは兄上についていくのが一番安全だから兄上についてくれ」
「「「了解」」」
右の通路はまっすぐに作っておらずカーブを描きまくっている。くそっ、めんどくさいつくりをしやがって。攻撃戦で敵を視認できないのは本当に厄介だ。ディアブロとサファがある程度索敵できているが、壁の裏に隠れている奴はさすがに発見できないから心臓に悪い。
そんなことを考える暇もなく敵が斧も振り下ろしながらとびかかってきた。
「うりゃぁ!」
何とか回避してそいつの胸にレイピアを差し込み倒す。
「なんで奇襲するときに大声をだすのかなぁ。ばれちゃうのに」
自分には少し余裕がでてきたから、ディアブロとサファに連携して敵を倒すことを念頭に置いておくようにいい。自分は1人で戦っていた。二人の連携は案外よく、ディアブロが遠距離攻撃、サファが近距離とかなりバランスの良い組み合わせになっており、敵を寄せ付けていない。それにもし近づかれてもディアブロは石像だからたたいて攻撃ができるので大きな損害はでない。一番の損害はサファとディアブロが返り血で赤く染まるぐらいだな。こういう時は死体が残るのはよくないな。
「行き止まりか」
そんな冗談を考えていたら、壁が視界に入ってきた。これは行き止まりだとは考えにくいな。あんなに人が多くいたんだ。見せたくないものがあるっていってるようなもんだろ。俺は壁をたたいたりして違和感があるところは探しはじめた。
壁には異常は感じられず、今度は床に気を付けるかと思っていると。肩をたたかれた。敵かと思ってレイピアをいつでも出せるように構えて振り向いたが、たたいていたのはディアブロだった。
「ああ、お前は話せないんだったな」
ディアブロはうなずいて、羽をパタパタさせた後、屋根の一部をたたいていた。ここになにかあるのか。あの領地防衛戦から俺も練習したからな。少しくらいなら飛べるようになった。羽を広げるだけのスペースはあるな。
さてさて、この上にはなにがあるのかな。隠しているくらいだから、さぞかしいいものがあるんだろうな。
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