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領主の館へ

 「ここが、私の町『ツヴァイ』です」

 「ふむ、初めの町よりは活気がすごくあるな」

 「ここは、3つの町の中心にあるので商業の地として栄えているんですよ」


そうするとプレイヤーの拠点になるというか、もうなっているのかな。これなら俺たちの武器を作ってくれそうな人もいるだろうな。これで念願のレイピアが作れるんじゃないか。


 「さあ、入りましょう」

 「ローズ様、お帰りなさいませ。おや、この者どもは」

 「外で、助けていただきました。一緒に領主の館に来てもらおうかと」

 「お二方、お嬢様を助けていただきありがとうございます」

 「我々は通りがかっただけだからな。気にすることはない」

 

 本当にこの二人がおかしかったんだな。この人たちは魔族だからって扱いを変えることもないし。それに外から見ても、町に活気があるのがわかる。早く町の探索もしたいね。



 「ようこそ、私の町へ。来ていただいてそうそうに申し訳ないですが領主の館に来ていただきます」


 







 「ふむ、ここが領主の館か。立派だな」

 「ありがとうございます。しばらくお待ちください、お父様をお呼びしますから」


 俺たちは、応接間に通されたけど応接間は高級感を感じさせるものの決して派手ではなく好感を覚える装飾だった。町の様子を見たときにわかってはいたけど、ある限りの金を使って贅を尽くすようなやつじゃないよな。


 「ローズさんからみて、お父さんってどういう人なの」

 「お父様ですか。そうですね、優しくて常に民のことを考えています。ただちょっと」

 

 ただどうしたんだろう。 そんなことを考える暇もなくドアがいきなり開いた。


 「ローズ大丈夫か!」

 「お父様、この方々に助けていただいたので大丈夫ですって、く、苦しい...」


 ああ、溺愛してるのね。


 「領主殿、感動の再会を邪魔して申し訳ないが、少し話を聞かせてもらってもいいだろうか」

 「あ、すまないな。つい娘が無事で我を忘れてしまった。私は、パトリックだ。で、話とはなんだ早く私はローズと話をしたいのだが」

 「い、いや、もう大丈夫だ。それよりもローズ嬢を放してあげたほうがいいのではないか。苦しそうだが」

 

 確かに、これは疑った瞬間に襲われそうだな。まあそれだけ疑わずに済むけど。

 

 「あの、パトリックさん。ローズさんの護衛の基準はどうやって選んでんの」

 「うむ、我が領土の騎士団の成績から上位10名の中から選んでいる」


 となると、騎士団の隊長が怪しくなるのかな。


 「君たちには娘を助けてくれたお礼をしたいが、なにが欲しい。私が用意できるものなら望みをかなえよう」

 「俺はレイピアが欲しい」

 「できればあなたの種族を教えてほしいのだが、失礼だがあなたの近くにいると非常に不快に感じるのでね。我の勘だが種族か何かのスキルかとしか思えないのだ」

 「レイピアはいいよ。だけど種族を教えてあげるのはまだ早いかな。娘の命を危険にさらした黒幕を倒してくれるならいいよ」

 

 そこまでして種族を知りたいわけじゃないけど、知り合いが死ぬのも気分悪いしな。


 「俺は受けようかな。兄上も受けるんだろう」

 「ああ、受けさせてもらうよ」


 「よろしくお願いします。ルシフ様、アルス様」

 「君たちが噂の吸血鬼と堕天使か。よろしく頼むよ、君たちのところとは仲良くしたいからね」

 「それは同感だ。それでは我々は黒幕を探しに行くとしよう」 

 「あ、ちょっと待って。アルス君にレイピアを渡しておくよ」


 『聖銀のレイピア』 銀鉱石に聖魔法をこめ、加工したレイピア。魔を滅する力を持つ


 げ、吸血鬼に何を持たせようとしてるんだよ。俺は完璧に魔族だし、明らかになんか異常になりそうじゃん。いやがらせですかね。


 「ありがたくいただきます」

 「大切に使ってくれたまえよ。私の先祖の鍛冶に傾倒したものが作ったものの一つだからな」


 では、今度こそ行きますか!



 



 



 さて、俺たちに今必要なのは情報収集だな。町の住民に話を聞いてみるか。冒険者ギルドなら情報は多いだろう。それにしても町に入ったら斬が小さくなってくれて助かったよ。あれだったら絶対入れないよな。


 「ここがツヴァイのギルドか、ヤーエスよりすごいでかいな」

 「そりゃそうだぜ、あんちゃん。このギルドはここらのなかで一番でかいからな。それとな...」

 

 ギルドで歓談していた冒険者がどこそこの飯が美味いとかどの受付嬢が可愛いとか話をしてきて、この町のことをいろいろ聞いていたがひとつ捜査に役に立つかもしれない情報があった。


 「このまちは活気があるけどな、町の北側には行っちゃいけねえぜ。あそこはヤバいやつらがたくさんいるからな。なんせ、あそこの組の一つにはこの町の財務官とつながってるってはなしがあるからな。領主様に消されても知らないぜ」

 「やめとけって。お前が消されるんじゃないか」

 「そうかもしれんがな。ハハハ」


 

 なかなかいい情報が入ったな。


 「兄上、じゃあ」

 「ああ、取り合えずこいつのおすすめのバウンドシープの串焼きでも食べに行くか。それとそれにあう葡萄酒もな、もちろんアルコールが低いやつだが」

 「調べるんじゃないんかい!」


 まあ未成年でも15歳以下はアルコール飲料は絶対飲めないが、16以上なら濃度が低ければこのゲームならば飲めるからな。



 

 「おいアルス、串焼き屋の方がうるさくないか」

 「そうだな、だけどあの集団どっかで見たことがある気がするんだよなぁ」


 

 面倒ごとが俺に近寄ってくるのか、俺が面倒ごとに近寄ってるのかどっちなんだろうな。

 

 

 


  

 

 



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