開戦直前
次の日になったわけだが、罠を張るのに大忙しだった。魔法のトラップ系を覚えていてよかった。あれを覚えていなかったら、罠を張れなかったからな。あるのとないのじゃ大違いだ。例えるなら、夕飯に解体されてないマグロを出される感じ。いや、どうすんだよこんなの解体できねえよ。たとえ、がんばってできたとしても、それを食えるかというと怪しいからな!
「兄上、そこ歩くと危ないですよ~」
「なにがだ。だいじょうばぁぁぁ!」
「だから言ったのに」
「ちゃんと終わるんですかね。私、心配になってきました」
「カリン、この作業に終わりなんてないんだ。とりあえず仕掛けるだけ仕掛けて、そこを相手が抜けてきたらそいつらを襲うだけだからな」
「だけど、この罠地帯が広ければ広いほど、相手の士気は下がると思うんですよ」
「確かにな」
その後もトラップを仕掛けて何個か自爆したところで、百地から敵が来たとの知らせが届いた。
「いいか、トラップを敵が抜けてきたら、我々がゲリラ戦法で攻め立てる。真ん中は、我とアルス、カリン。左翼はギルファムンドとサファ、キメラ。右翼は、スア、斬、スカルで行くぞ」
「拙者は、なにをすれば」
「そうだな、百地、お前は木の上からそこらじゅうを攻撃してやれ」
「御意」
「我々ができるのはこれだけだ。あとは勝つために生き抜くことだけだな」
「あのルシフさん体透けてますけど」
「本当だ、透けてるぞ」
「ふむ、面白くなってきたな」
そして、兄上は消えた
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人族SIDE
エインは非常に疲れていた。なぜ自分がこいつらの代表をしなきゃいけないのかと。
「はあ、こんなことになるならクランのリーダーなんてやるんじゃなかったぜ」
「リーダー、そんなこと言ったって仕方ないでしょ」
「お前は、そんなこと言えるかもしれないがよくよく考えてみろ。あいつらを殺ろうぜっていったのは俺たちじゃないし、負けたら絶対、責任を押し付けるつもりだろ」
「げっ、そういうことっすか」
「だけど、あの人は結構面白そうだからな。これからも親しくしたいと思うぞ」
「なお、これから殺しあう模様」
「うるせえ。これからだこれから」
はあ、頑張るかね
「リーダー!体透けてますけど」
「は?」
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ルシフ
「ここは、どこだ」
「多分、運営だ」
「あ、ルシフか。運営ってどういうことだ」
「こんにちは~サルマです。ルシフさん、エインさんお久ぶりです」
「で、どうしてつれてこられたんだ。俺たちは」
「ええとですね、これから200人以上が絡む大規模戦闘が始まるからです」
「何か問題でもあるのか。その大規模な戦闘って」
「この世界で、大きな戦闘がプレイヤー間で行われると大きな影響を及ぼすので、イベント以外では、はじまりの理由と、双方の目的を示しておいてもらうことにより、運営の負担を減らせるので連れてきまし た」
「分かった、我々の目的はこの土地の防衛だ」
「人族としては、森の鎮圧?になるのかな」
「そうだ、ルールとしてはどちらかの戦力が全滅するまでだからな」
「そうだな。時間は今からでもいいだろう」
「よし、それでいくか」
「分かりました。では、双方頑張ってくださいね」
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兄上が消えて、俺とカリンは焦っていたが、2,3分後には戻ってきていた。ほんと、試合でれなかったとかだったら困るからな。
「兄上、大丈夫だったか。突然消えたから心配したぞ」
「大丈夫だ。問題ない。それよりもこれから敵が来るからな。備えておけよ。どちらかが息絶えるまでやりあうんだからな」
「それなら問題ありません。総員、準備完了です」
「ああ、そうか。あとは、俺たちだけだな」
「じゃあ、行くとするか。我々の勝利を願って」
行きますかね。どうせ、生き残ろうが、破滅しようが、なるようになるさ。まあ、やるからには本気出させてもらいますかね。
どこかの大乱闘をやりこんだけど、やっぱり面白いっすね。




