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枕の下に 希望の上に(3)

同窓会の夏

時が止まれば良い

この日が繰り返せば良い

時がこのまま続けば良い

恋愛感情のなせる

魔法の願い事は

消費量は莫大でいて

残る物は少ない

思い出すなんて続くのも

それが理由で

生産性は無いが

生物として生き残る為に

必要な物だった

環境に適応するには

自己分裂だけじゃ意味が無い




傷を付け合った

二人の心に

名を与えるならば

それは絆で

傷を分け合った

二人の心に

名を与えるならば

それも絆で

愛絆(あいづな)の位置は

簡単に変わらない

過ごした時間は変わらずに

現在まで続いている

今は嫌いでも

あの時は好きだった

それを変える事は出来ない

だからこその

願い事だったり

するのかもしれない




好きな人が出来る事は

二次元のそれとは違う

二次元のそれはお気に入りなだけ

それが分からないのなら

ぬいぐるみに恋する生物を

馬鹿だと思う事すら出来ない

良いじゃないかと

擁護する事しか出来ない

全ての生き物が

続いていかないだろう

それで良いなら構わないが

世界の隅に国を作るくらいの

想いがなければ

誰も見向きもしないだろう




そんな同窓会の話は

酒と共に

自由に解き放たれて

いつの間にか煙に消えた

先生をしている人間の話

テーブルの上の泡には

苦味を通り過ぎて

連続的に欲しい

灯りみたいに

気泡を放っている

頷いた髭面と

いつの間にかある皺

あの人は

お母さんになり

この人は

お父さんになり

価値観は変わり

一番が変わる

子供ままの数人が

居心地悪そうに

座っている

そう

居心地悪そうに

座っている







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