二度目の正直"一人目と二人目の共通点は…?"
「ここが青空学園…」
私は校門の前に突っ立ったまま校舎を見上げていた。
まるでおとぎ話に出てきそうなお城…じゃなくて校舎だった。
私がぼーっとしていると正輝が校門に入ろうとしていた。
気づいた私は慌てて正輝の後を追った。
その時、
〈ドンッ!〉
顔に何かの衝撃を覚え尻餅をついた。
正輝がびっくりしてこちらに駆け寄ってきた。
何があったか確かめるために上を見上げると一人の男子生徒が胸元を押さえながらこちらを睨んでいた。
私はその怖い目つきに足がガクガク震えた。
「すっ、すいませんでした!」
その場で土下座をした。
するとぶつかった男子生徒はしゃがんで私の頭を撫でた。
私はびっくりして顔を上げるとさっきの顔とは対するようなにこやかな笑顔で私の顔の目の前にいた。
あまりにも綺麗な顔に少しドキッとしたが恥ずかしくなり叫びながら後ろに下がった。
「ああ、ごめんごめん。こちらこそ悪かったね」
するとその男子生徒は私に手を差し伸べてくれた。
私は少し迷ったがその手を借りることにした。
私が手を置くと一層にっこりし力強く握って引っ張ってくれた。
「ありがとうございます…」
「いえいえ。気をつけてね」
その男子生徒はにっこりしながら元の道を戻ろうとした。
が、私が呼び止めた。
「あっ、あの!」
「ん?」
「お名前は…」
「俺?俺は三年A組、向井龍哉」
「あっ、向井先輩!ありがとうございました!」
私は深々とお辞儀をした。
先輩は手を振って歩いて行った。
私が先輩の背中を眺めていると正輝がニヤニヤしながら寄ってきた。
「なになに〜?一目惚れしたとか〜?」
「えっ!?違うよ?なんか、心から笑えてない笑顔だったなぁ〜って思って…」
「そうか?」
正輝は何も感じなかったみたい。
でも私は向井先輩が心から笑っているようには見えなかった。
きっと私の思い違いだと振り払い改めて始まる学園生活にウキウキした。
「まずは校長室だね」
私は正輝と一緒に校長室に向かった。
学園は広くて一人じゃ迷子になりそうだった。
正輝がいてよかったとつくづく思う。
でも私は向井先輩のことが頭から離れなかった。
なんであんな悲しそうな笑顔だったんだろう…
一体、どうして…
そんなことを考えてふと前を見るといるはずの正輝がいなかった。
「正輝!?どこ!?ってかここどこ!?」
私は迷子になってしまった。
どうしようとキョロキョロしながら歩いていると突然ドンッと音と共に気づくと尻餅をついていた。
「いたたたた…」
「大丈夫かい?」
声のした方を見ると向井先輩がいた。
「向井先輩!?」
「うん?何かな?」
「さっきも今もすいませんでした!」
「はい?」
すると向井先輩は不思議そうにしていた。
「いや、だからさっきも今もぶつかってすいませんでした」
「えーっと…ああ!君は龍哉のことを言ってるんだね?」
「はぁ?」
「僕は龍哉の双子の弟の向井竜也」
私は頭の中が?でいっぱいだった。
すると向井先輩は、「龍哉とは似てないでしょ?」とか言って笑ってるし…
私は今日一日に起こったことで頭がいっぱいだった。
一体どうして私がこんなめに〜




