6話 たどり着いた町
「ナジャはなんで普通の冒険者としか言わないんだろうな、何か知ってるか二人共」
「御者台に顔出して第一声がそれか?町が見えてきたって言ったろ」
そう俺は街が見えてきたぞという台詞を聞いて顔を出したんだが聞いてみたかったので聞いてみた
「そんなのは知ってるよ、ただなナジャだけが奴隷になった理由もどんな冒険者だったのかも知らないんだよ、ナジャに聞いても言うのは普通の冒険者って言葉だけしか返ってこないんだよ」
「普通の冒険者がなにか知らないが本人が言うならそうなんじゃないのか?」
「そうなのかな、気になるんだよね、ランドはこう言うけどリリーはどう思う?」
「あの子が戦闘してるのを見たことがない、戦闘中も大抵後ろにいる、でも後衛装備じゃない、でも動きは冒険者の者で戦闘の素人でもなさそう、だけど攻撃してるのも見たことないよ」
聞くんじゃなかった、ナジャは戦闘経験があるのに魔物相手に戦っていないらしい、謎が増しただけだった
しばらくして町の外に着いた
だが問題が発生した、奴隷を所有している俺に身分になるものが何もなかったのだ、門番に止められてしまった
「身分の証明が出来ないのか?」
「私は王都に住んでいたんですが家を飛び出して今は少しの現金があるだけで身分の証明になるものがないんです、この街で冒険者になるつもりなのですが、ギルドカードを身分証明にできますでしょうか?」
そう言いながら俺は門番の手を取りお願いしていしながら1sを門番に握らせた
「仕方ない早く身分の証明の為にギルドカードを作れよ、通ってよし」
門番も何を握らされたかわかったのか素直に通してくれた
「有難うございます」
笑顔でお礼を言いながらこの門番腐ってやがると心の中で考えていた
「ランド、このまま宿を探して馬車を置いてからギルドで登録する」
「わかった」
ランドは宿を探すために馬車を進めた
「その後、俺とアイスとリリーを連れて登録に行くからランドも付き添ってくれ」
ハイ、わかった、等返事をして居た
「ジョンとナジャとテンローは好きにしていい、あと素材はランドに預けてくれギルドに売るのをランドに任せる」
馬車に居る全員に声を掛けた
宿についてから俺は馬車の布団を片付けた、馬車は宿に着いて宿屋の主人に2日分の宿代を渡した後にギルドの場所を聞いて3人の登録の為に宿を出てギルドに向かった
ギルドに着いたのでカウンターに向かい声を掛けた
「ギルドに登録したいんですが」
「はい、こちらに必要事項を記入してください」
そう言われて記入していく
名前 :ラヴォー
性別 :男
年齢 :19歳
出身地:不明
出身国;不明
特技 ;無し
その他;奴隷持ち
俺のことって書けることが少なすぎるな、他の二人は
名前 :アイスラン
性別 :男
年齢 :28
出身地:帝国13地区
出身国;帝国
特技 ;槍術、剣術
その他;奴隷 所有者 ラヴォー
その他には奴隷であることと所有者の名前書くのか
名前 :リリーナイア
性別 :女
年齢 :18
出身地:王都
出身国;フルネイス王国
特技 ;魔法
その他;奴隷 所有者 ラヴォー
ギルドの職員もリアクションしないところを見るとこれが普通なんだな
「冒険者ギルドの説明ですが、そこにある掲示板にカードのランク事に依頼があります」
ギルド職員からの説明が始まった、その時間を利用してランドは買取カウンターで収納袋から次々と素材を出していた
「始まりはブロンズから通常始まるんですが、シルバーカードのランドさんとチームで旅の間に狩りしていたことは、買取カウンターの様子を見ればわかりますので特別にあの素材の数から見て討伐依頼を沢山こなしていると判断させて頂きます、あなたがたはアイアンカードから始めてもらいますね」
「分かりました、ランクはブロンズ、アイアンと上がっていくんですか?」
「はい、見習いがブロンズカード、一人前がアイアンですがアイアン成り立ては駆け出しとして扱われますね、カッパーでしばらく依頼をこなしていくとベテラン扱いされますね、シルバーから一流ですね、ですのでランドさんは一流の冒険者って事になります」
「依頼は一日何個でも出来るんですか?」
「基本的には一回一個の依頼までですね日で一個とかでは無いですが、採取依頼で狼出たから討伐依頼も終わらせてしまった場合は例外です、受けていない依頼も一気に完了出来ます、単純に依頼を何個も受けてダメだった人が居たり、例外も実際そういうことが起こってから改善して今の形になりました」
もう少し質問しようか迷っているとランドのほうが終わったようなので、こちらも終わらすことにした
「有難うございます、大体わかりました、わからないことがあったらまたお願いします」
「頑張ってください」
そう言ってその場を離れてランドの方に向かった
「ランドいくらくらいになった?」
ランドに袋を渡されて
「20g以上になった」
ランドは素材を売った全部で20g以上だったようだ、一番高いのがガーズリーで次がギービットらしい、あと魔獣の肉は魔力があって美味いとか、俺が吸収してるけどその肉もうまいのかは疑問だったがここで口にするのはまずいのでやめておいた
「明日もこの街にいる予定だからこの金で好きにしていいぞ、それと夜は宿で好きに飲んでいいが騒ぎすぎるなよ」
そう言って3人に60c渡した3人で分ければ一人20cだがまあそれなりのは買えるが装備とかは買えないな安い服とか生活必需品とか俺にはわからないものをきっと用意するだろう
俺は疲れたのでそのまま宿に向かった
宿では、ナジャが不思議な行動をしていた
「ナジャそれはなんだ?」
ナジャは見られていた事に酷く狼狽して居た
「い、いや、にゃにみょ、してにゃにゃいよ」
「まぁいっか、あまり変なことしてるなよ」
そう言って俺は宿の中に入っていった
ナジャがしていたのは弓も持たずに弓を引こうとしていたのだ戦闘中にナジャが弓を使ってるのも見たことがないし、ナジャ自身武器を買いに行った時に弓を買っていない、しかも俺の元の世界のアニメで見た弓道の動きに似ていたのも気になったが、ナジャのなにかの鍛錬だったのかなわからないことだらけだな
ナジャの不思議ポイントがどんどん溜まっていく気がするが気にしないことにした
その後ランドたちは宿で飲み明かした
次の日はアイス以外の男は二日酔いになりナジャとリリーはほどほどでやめていたので無事だった、無事な3人に1s渡してこれからの旅の食料と水、蜂蜜とか少し甘い物を頼んだりした、余った金は好きにしていいと伝えてあるので、色々買うだろうな
そんなことを考えながら俺は二日酔いに勝てずダウンしていた