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1話 彼女と初デートの日に召喚された愛夫

フルネイス王国歴283年 聖王歴1404年 この年に聖王国アルロイスに巨人王と名乗る魔物が

宣戦布告をするそして巨人の住処はフルネイス王国の外れにある。


このままでは魔物がフルネイス王国の外れから聖王国に攻められることをフルネイス国国王フルネイス45代国王は懸念していた


聖王国は全ての始まりとされ、フルネイス王国初代フルネイスは聖王国の聖騎士であり聖王国の姫と結ばれ、聖王国を守る盾であり矛であるとの宣言の元建国された王国である、聖王国の王家の血を受け継ぐという意味で王国と名乗っている、フルネイスもアルロイスの名にあやかりたいとの願いで近い名前をつけたと言われていた


それだけ聖王国に忠誠を誓う国がそのまま素通りさせるわけには行か無いと宣戦布告を聞いてすぐに兵士を派遣した


それにフルネイス王国はかのフルネイス王国歴83年聖王歴1204年に魔王討伐という偉業を達成しているのだ


聖なる大盾を携えし英雄エイジャーはフルネイスの誇りであり象徴だ


その影響が未だに兵士の中で強く200年経った今でも大盾の英雄にあやかり、大盾を持つ兵士が多く居る、そして功績をあげた兵士に送る装備もまた大盾だ


大量の兵士を投入し始まった巨人王と名乗る魔物の軍勢と聖王国アルロイス、フルネイス王国連合軍との戦争が始まった


フルネイス王国歴293年 聖王歴1414年に事態は大きく動いた


戦争から10年、フルネイス王国は10年間で100万人を戦争に投入した、今戦場に残っているのは3万人だ、それに比べて聖王国アルロイスは14万人を投入していて今いる人数は7万人だ、10年で93万人死んだフルネイス王国、10年で7万人が死んだ聖王国アルロイス、かなり厳しいのが現状だ


巨人王軍は一番下にオニと呼ばれる巨人を従えていた、オニを従えていた魔物はランクが順に上がっていくがガーガ、ギーガ、グーガというオニが魔物化し上位種になったものだ、グーガは死なないように動いているのかこの10年で1頭しか倒せていない、しかもその大きさは木と変わらないくらいで大体15mから20m級である、オニですら3mの大きさだ


明らかに巨人王軍は何年でも大丈夫と言わんばかりの持久戦を狙っている、10年で明らかに消耗させられているのは人間だった


そんな時に、事態を動かす人物が動いた、彼女は英雄エイジャーの異伝が大好きだった


伝記では無く異伝が大好きだった、その異伝はエイジャーがもしかしたら、異世界の人間で召喚されこの国を助け自分の世界に帰るといったものだった


その異伝を子守唄に聞いていた彼女は、宮廷魔術師達と召喚魔術の賢者を集めて研究を始めて3年で作り上げてしまったのだ異世界から勇者を召喚する魔術を


彼女とは現フルネイス王国国王フルネイス45世の正妃の6番目の子にして、次女シャルナータ姫10歳戦時中に生まれ平和な国を知らずに育った姫の7歳の時からの暴走であったがこの召喚が成功?してしまう


フルネイス王国歴293年 聖王歴1414年のその年が半ばを過ぎた頃、半年間ずっと魔力を注ぎ込まれて行われていた正六角形の召喚陣が光を放ち召喚の儀が始まった。


「姫、召喚陣が光を出し始めました」


姫に召喚の儀が始まったことを宮廷魔術師が伝えに来た


「やっと始まったか、私はやったぞ」


姫とは言えないような感じだが研究者という意味では正解のような笑みをして召喚陣へと急いだ


トビラを開けて、召喚陣を見た時その場に居たのは


裸でギンギンにした男がまるで誰かに覆いかぶさる感じの体勢をしていたのだった


「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


と顔を手で覆い指の隙間から明らかに見ている姫と召喚された男、足立愛夫あだちまなぶこと通称ラブ男との姫様視点の出会いだった






召喚された日、愛夫ことラブ男は念願の彼女との初デートの予定だった


10歳からラブ男と呼ばれていた、ラブ男のあだ名が邪魔をして誰かに告白しようものなら相手から「ごめん、ラブ男と付き合うとかネタでもムリ」とか言われる始末、俺の顔は決して悪いわけじゃないと思う


このままでは誰とも付き合えないと地元から逃げるように神奈川の大学に来ていた、俺の始めての彼女だ、ネットで知り合いカタカナでマナブと名乗り、色々あって話すようになり、何回かオフ会を重ねていくうちに俺が告白をして彼女が「はい」と言って彼女が出来て思ったやっぱり顔はそんなに悪くないんだ名前が悪いんだ


今日は初めての彼女と初めてのデートをがんばっていた


待ち合わせの場所もネットで調べ歩くルートも調べ上げてどこに行くとかも、

はい、そこ気持ち悪いとか言わない、初めてのデートでしかも大学2年生で19歳の20歳は目前の状態だ、知り合ってから半年以上掛かってからの彼女になり、それなりの金も用意した遅すぎる初デートとは得てして何か遅れを取り戻すかのように格好良く決めようとしてしまうものだ


でも気負い過ぎてもいけないといつもオフで遊んだようにゲームセンターで遊びカラオケで昼食を取りながらそのまま夜までカラオケをして、終電前にカラオケから出るところまではいつも通りで過ごし、意を決して彼女を駅までの道の途中で曲がり道をそれて


「ごめんね、嫌だったら言って」


「・・・・大丈夫」


彼女は断らなかったのでそのまま向かった


俺は心臓がバクバクしていた





という初デートへの妄想を自宅でしかも風呂上りの状態でしていたら、時刻が12時を回った


その瞬間に世界が暗転した


視界がはっきりした時に「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーー」という悲鳴が上がり


悲鳴の聞こえた右を向くとそこにはマンガのお姫様が着るような服を着た女の子と魔法使いみたいなローブを着た男が立っていた



これが異伝の英雄エイジャーに憧れる姫と召喚された勇者ラブ男の

ラブ男視点での出会いだった


デートをする日になった瞬間に召喚されたため

デートに行くことが出来なくなったラブ男はデートをすっぽかした事実だけが元の世界には残った



生暖かい目で見てあげてください

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