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時の旅人  作者: impression_songflower
第1章
3/20

3

ガサガサ…ガサガサ…


茂みから音が聞こえる。


どんどん近づいてくる。


マジで恐い。







--ガサッ!!







姿を現したのは、体長1メートルはあろうかという狼。


かなりピンチ。


流れる冷や汗、近づいてくる獣。


先頭にいる生林は震えてそこから動けないでいる。




獣の口が大きく開く。








「この辺でコンビニありませんか?」


獣は尋ねた。生林が答えた。


「森を抜けたらあるんじゃないですか?」


真面目だな、と思ったが

生林はそんな奴だ。


「お名前は…?なんて呼べばいいですか?」


アンジェリーが聞く。


意外と天然なんだなと初めて知った。


獣が答える。


「ブラックムーン」


ここまで来たら。と思い、僕は勇気を出して聞いた。


「出身は?」


「ロシアだ。」





……悪ノリした自分に反省した。






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