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「おーい。みんな、何してるんだ?」
……あいつは友達の生林。
メイデンとアンジェリーとも知り合いだ。
「お前ら、こんな所で何やってんだ?ここは狼が出る森だぞ?
危ないから早く帰ろうぜ。」
それなら何故、生林はここまで来たんだ?
とも思ったが、生林はそんな奴だ。
確かにこんな森じゃあ熊や狼、
マングースもいても不思議ではない。
僕たちは明るい安全な場所まで移動することにした。
れにしても、メイデンは起きない。
改めて見ると、メイデンは服装も乱れていないし、怪我もしていない。
まるでこの場所に着いてから眠ったようだった。
よく見ると、首と腕に、蚊に刺された跡がある。
それと…今日の服装はあまり合っていない。
それを言うと生林が着ているTシャツには胸に、ふきのとうがプリントされている。
正直、天ぷらが時折頭をよぎる。
メイデンを抱えようとした
その時…