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その瞬間、空間に亀裂が走る!!
松本「な、なんだこれは!?
マンションが…家が、割れている!?」
ブラックムーン「ようこそ、理想世界へ(ニヤリ)」
そうやって不思議に思っている間もなく、
俺はマンションと一軒家の間に出来た黒い物体に呑み込まれた。
数秒も経たない内に、今度は眩しい光が近づいてきてそれに覆われる。
結構眩しい。目にはあまり良くないな。
松本「なんだ、ここは?し、城?」
眼下に広がるのは、中世ヨーロッパの様な城。でもどこかおかしい。
兵士「何者だ!!名を名乗れ!!」
正義感の強そうな兵士が槍の切っ先をこちらに向け、怒鳴る。
ウワッと一瞬ビックリしたが、よく見るとこの槍、先端が丸みを帯びている。
鋭さゼロ。鈍ら(なまくら)感148.7%
人間で言うと、小2くらい。そんな槍。
ウクライナオオトカゲでいうと生後3ヶ月。それは俺の予想。
というかほのかに甘い香りがする。
と、その時…背後から女の声が!
女「お待ちなさい。その方々は童の客人。粗相の無い様持て成して差し上げよ。」
兵士「ハハー!!女王陛下!!失礼致しました!!」
何だか知らないが助かったのか?と思い、振り返るとそこには…
松本「あ…アンジェリー!!??」




