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時の旅人  作者: impression_songflower
第5章
14/20

14

その瞬間、空間に亀裂が走る!!


松本「な、なんだこれは!?

マンションが…家が、割れている!?」


ブラックムーン「ようこそ、理想世界へ(ニヤリ)」


そうやって不思議に思っている間もなく、

俺はマンションと一軒家の間に出来た黒い物体に呑み込まれた。


数秒も経たない内に、今度は眩しい光が近づいてきてそれに覆われる。


結構眩しい。目にはあまり良くないな。



松本「なんだ、ここは?し、城?」


眼下に広がるのは、中世ヨーロッパの様な城。でもどこかおかしい。


兵士「何者だ!!名を名乗れ!!」


正義感の強そうな兵士が槍の切っ先をこちらに向け、怒鳴る。


ウワッと一瞬ビックリしたが、よく見るとこの槍、先端が丸みを帯びている。

鋭さゼロ。鈍ら(なまくら)感148.7%

人間で言うと、小2くらい。そんな槍。

ウクライナオオトカゲでいうと生後3ヶ月。それは俺の予想。


というかほのかに甘い香りがする。


と、その時…背後から女の声が!


女「お待ちなさい。その方々は童の客人。粗相の無い様持て成して差し上げよ。」


兵士「ハハー!!女王陛下!!失礼致しました!!」



何だか知らないが助かったのか?と思い、振り返るとそこには…




松本「あ…アンジェリー!!??」


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