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第7.5話 ルイは用品店に行った

今日はノりました。調子にのって本日2回目の投稿ですw


今回は間の番外編見たいな話です。

 無事ウルフの皮を納品して役所を出ると、シュリが唐突に立ち止まって言った。


「そうだ、改革だ」


 微妙に引く私とアユ。何を言い出すんだこの人は。


「シュリ? 急にどうしたの?」

「いや、ルイがあまりにも弱すぎるからさ。今のままじゃいい報酬の依頼なんてなかなか受けられないし。手っ取り早いのが防具をそろえることなんだよ」

「それで改革か。……ルイ、強くなりたい?」

「うん!!」

「じゃ、決まりだな」


 そんなこんなで私たちは村で一番大きい用品店に来た。弱小パーティからベテラン傭兵向けの装備までそろうというこの用品店は無駄に広い。村のかなりのスペースを占拠している。


「……アユ、絶対にルイから目を離すなよ」

「……了解」


 そんな会話が密かに交わされてることなど露知らず、私はいっぱいに広がる商品の山に目を輝かせた。


「この中から好きなの選んでいいの? わー……」

「ちょっと待った」

「うぐぇ」


 いくら駆け出そうとしたからと言って首根っこをつかむのはやめてください、首閉まるー!!


「あ、悪い」

「ぜーはー……ちょっと天国が見えたよ」

「ごめんごめん。で、普通防具っていうのは店の人に見立ててもらうの。……すいませーん!」


 シュリがたまたま近くを通りかかった店員さんを呼び止める。


「こいつに防具一式見立ててもらえませんか? 防御力重視で」

「かしこまりました。ではこちらへどうぞー」


 私が店員さんに連れられてその場を離れると、その後ろで


「じゃあ、30分後くらいにここでな」

「うん」


 あ、あれ? 店員さんに見立ててもらうんじゃないの?


 ―――45分後―――


「……お、終わったか。ってお前どうした!?」

「申し訳ありません。お客様の素養が低すぎて現在装備できるのがこちらではご用意できませんでした」

「あー、それはこっちの責任なんでお気になさらずに……」


 アユとシュリの残念な子を見るような視線が痛い。わ、私だって好きで素養が低いわけじゃないもん!!


「ま、仕方ないか。アクセサリで底上げできるとこまでするか」


 そういうシュリとアユの装備をじっと見る。


「あ、新しい……」


 よく見るとデザインは似ているがアユのブーツは少しいい素材を使ったものになっているし、シュリに至ってはコートが白くなっている。


「ねー、シュリ? そのコートってまさか……」

「あー、これ? なんか他のコートが気に入らなくて。白衣にした」

「やっぱりですか」

「白衣も一応コートだぞ。アユはナイフもワンランクあげてるし、あたしは新しい薬品買いこんだし」


 あ、そうですか。新しいの何も装備できないの私だけですか。


「そう拗ねた顔しないの。ほら、代わりに見て、こんな可愛いアクセサリもあるよ」

「ホントだ! わーい」

「……単純な奴」


 数あるアクセサリの中から私が選びに選び抜いたのは、魔力アップの指輪と守護のネックレスだ。ネックレスの方はトップが青い石で綺麗なのに防御力が10近く上がるのが気に入った。


「ま、そのくらい防御力も上がればひとまず安心か。ルイ、お前ちゃんと体鍛えとけよ」

「はい……」


 そんなこんなで楽しい(?)お買い物は幕を閉じたのだった。

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