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幼少期編③
町はずれの小さなピアノ教室に俺は通うことにしていた。
先生はすでにその時おじいちゃんだった。
ほんとに優しくて、いい先生だった。
いっちばん最初にやった曲は今でも覚えている。
『ドーレーミー ミーレードー レーーミーードーー』
ちなみに歌詞がついてて。
『のーぼってー おーりーてー とーんじゃーったー』
だったかな。
あとこのころに始めた習いごとがあと2つ。
YMCAっていう、なんか幼稚園の後の部活みたいなやつでマット運動とかするやつ。
もうひとつは、ビーバースカウトってやつで、まあ俗に言うボーイスカウトというやつだ。
幼稚園時代のことで特筆すべきはこんなもんだろうか。
怖い母親と、優しい父親と、それなりに幸せな日々を送っていたんじゃないかなと。
親父はそれなりに稼いでたから母親は働いてなかった。
基本的に何不自由ない生活をしていて、つまりはイイトコのおぼっちゃんだったわけだ。
小憎たらしい。
さて、そんな俺も卒園を迎え、地元の公立小学校に入学する。
1年1組11番だった。
入学式では何故か色々なことが怖くて泣きまくってたのを覚えてる。
はっきり言って、俺の人生の波乱はここからなのかもしれない。




