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幼少期編①
俺が生まれたのは1985年の9月。
万年最下位の阪神タイガースがリーグ優勝を遂げた年でもある。
京都で俺は生まれた。
生まれる前は、医者に「女の子ですよ」と聞かされていたせいか、親二人は、風呂に入れる少し大きめのバケツ(?)やら寝るときの毛布やらを、全部ピンクで買いそろえていたらしい。
だが、親父が分娩室の外で聞いた産声は、予想していたそれとは、まったく違い、とても低かったらしい。
看護婦「お父さん!生まれましたよ!元気な男の子です!!」
親父「・・・あ、それうちの子じゃありません」
看護婦「!?・・いえ、○○さんのお子さんですよ!」
親父「いやぁ、うち女の子ですから」
看護婦「男の子です!!」
こんな問答があったとかなかったとか。
もちろんこれは聞いた話で、俺に記憶とかはない。
とにかく、そんなふうに俺はこの世に生まれてきた。




