小学生編:番外編①
ここで番外編といく。
俺が小学3年、つまり9歳の時に経験した、『阪神大震災』について書いておく。
1月17日。
いつも6時に起きていた俺が目を覚ましたのは、いつもより少し早い5時半ごろだった。
と同時に、俺は鋭い腹痛に襲われた。
当時トイレで本を読むクセのあった俺は、唯一許されていた漫画雑誌『小学三年生』を片手に、トイレに入った。
もう何度も読み古したような漫画を読みながら俺は用を足していた。
正直出すものはもう出し終わっていたが、だらだら漫画を読んでいたくて俺はトイレに居座っていた。
俺がトイレに入って15分も経った頃だろうか。
どこかしらから、ゴゴゴゴゴゴゴ・・ッという音が聞こえてきた。
と、同時にガァーン!!!!という音とともに、俺は左右に振られ始めた。
これが、人生で初めて体験する地震だということに気付くまでには少し時間がかかった。
俺はわけがわからず、ようやっとこれが地震だということに気付き、一瞬トイレのドアを開けて叫んだ。
「地震やぁあああ!!!!!!!!!」
律儀にまたドアを閉め、大きな揺れに揺さぶられながらまた便座に座る。
怖くて怖くて、持っていた小学三年生を開き、頭の上に乗せたのを覚えている。
頭上からはトイレットペーパーやら、トイレ用洗剤やら、いろいろなものが降ってくる。
向こうのリビングでは、食器棚が倒れ、皿が割れる音。
正直この世の終わりだと思った。
どれだけ揺れに耐えていたのだろう。
無限に思えたその時間にも、終わりがやってきた。
地震がおさまった。




