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第二次戦国時代 ―令和動乱記―  作者: 足利
第一章 影の久貞(前半)
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第64話 決戦の火蓋

尾張の平原での戦闘は、ついに決戦の時を迎える。

七条久貞と兵、民の盾は、安土軍の猛攻を前に最後の防衛と反撃を試みる。

理念と民を守るため、戦場に火蓋が切られる。

朝日が平原を赤く染め、血と泥の大地が光を反射する。

増援を得た安土軍は最後の突撃を仕掛けるべく編成を整える。

七条の盾は民を中心に、兵たちの意志を結集させて最前線に立った。


「殿、敵の主力が前進しています!」

真澄が緊迫した声で報告する。

久貞は短刀を握り、兵たちの顔を見渡す。

「盾は民を守るためにある。退くな、前に出ろ!」


槍と矢が激しく交錯し、戦場は嵐のような混乱に包まれる。

久貞は盾の列の中央に立ち、民の背を守りながら敵を押し返す。

赤甲冑の安土将が突進してくる。

久貞の短刀が光を弾き、戦場に火花が散る。


兵たちは互いに支え合い、裂けた戦線を修復しながら反撃を開始する。

右翼からの小部隊が敵の側面を突き、増援を分断する。

民も後方から声を上げ、盾を支え、戦場に一体感を生む。


久貞は目を閉じ、民の声を心に刻む。

「我らは盾だ。理念と民を守るため、揺るがぬ壁であれ。」

その覚悟が、兵たちの士気を奮い立たせる。


血と泥にまみれた平原で、七条の盾は最前線で揺るがず、民と兵を守り続けた。

決戦の火蓋は切られ、尾張の戦局は今、激動の時を迎えた。

決戦の火蓋は、七条久貞と兵、民の盾が戦場で示した覚悟の証だった。

次回、第65話「尾張の焦土」では、戦局がさらに激化し、七条の盾が苦境に立たされる。

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