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第二次戦国時代 ―令和動乱記―  作者: 足利
第一章 影の久貞(前半)
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第56話 平原の嵐

尾張の平原に、戦局の激化と共に嵐の兆しが迫る。

七条久貞と兵、民の盾は、安土幕府の攻勢に耐え続けるが、天候も戦局の一部となり、予期せぬ試練をもたらす。

朝の薄明かりの中、尾張の平原に黒い雲が広がる。

戦場の赤と黒の旗が翻る中、突風が砂と煙を巻き上げた。

七条兵たちは盾を掲げ、民を守りながら戦線を維持する。

だが、嵐が戦況に微妙な変化をもたらし、視界が悪化していく。


「殿、風が強くなり、矢の命中率が落ちています!」

真澄が叫ぶ。

久貞は短刀を握り、戦況を冷静に見渡す。

「盾をさらに固め、民を中心に防衛線を整えろ!」


安土軍は増援を送り込む一方で、嵐を利用して隙を突こうとしていた。

槍兵が側面から接近し、七条の盾を揺さぶる。

だが、久貞の指揮により兵たちは一歩も退かず、民を盾として危険にさらさない。


火花と血、砂と雨が交錯する戦場で、民は恐怖を押し殺し、盾の後方で支える。

「我らの盾は民を守るためにある!」

久貞の叫びが嵐の中でかき消されることなく、兵たちの意志を結束させる。


赤甲冑の安土将が突進してくる。

久貞は短刀で応戦しつつ、民の背を守るために盾を下ろさない。

戦場は混沌の極みに達するが、七条の盾は揺るがず、民を守る壁として存在し続ける。


嵐の風が戦場を吹き抜け、戦況はさらに激化する。

久貞は瞳を赤旗に向け、次の一手を冷静に見極めた。

「この嵐も、我らの盾を試す試練に過ぎぬ。」

その覚悟が、兵たちと民の背を押し、平原に立つ盾は決して崩れなかった。

嵐の中でも七条の盾は民と兵を守り抜く。

天候さえも戦局に加わる試練として、久貞は冷静に戦い続ける。

次回、第57話「増援の影」では、安土幕府のさらなる増援が戦局に投入され、七条の防衛線が再び揺さぶられる。

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