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第二次戦国時代 ―令和動乱記―  作者: 足利
第一章 影の久貞(前半)
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第49話 尾張の焦土

夜明けの戦いを耐え抜いた七条の盾。

だが、安土幕府は戦意を失わず、尾張の平原は再び血と炎に包まれようとしていた。

焦土と化す平原の中、七条久貞と兵たちの覚悟が試される。

朝霧が消えた尾張の平原に、焦げた草木と破壊された防衛線が散らばる。

安土軍は夜明けの戦闘で多少の損耗を負ったものの、指揮官の号令で再編されていた。

赤い旗が再び揺れ、兵たちの足音が地面を震わせる。


「殿、あの勢い……まだ押してくるようです!」

真澄が息を切らせ、久貞の肩を叩く。


久貞は短刀を握り締め、視線を尾張の赤旗に向ける。

「ここで退けば、民の希望も失われる。

 盾は決して折れぬ。」


七条兵は泥と血にまみれながらも、盾を掲げて防衛線を維持する。

民兵も恐怖に怯むことなく、背後から支え、盾の強度を補う。

「我らの盾は、民を守るためにある!」

久貞の声が再び戦場に響き渡った。


安土軍の一部が側面から突撃を仕掛ける。

久貞はすぐさま反応し、精鋭部隊を側面に回して応戦。

盾の列がぶつかり合い、火花が散る。

矢が飛び交い、馬の蹄が地を叩き、戦場は再び混沌と化した。


しかし七条兵の結束は揺るがない。

民を守るための盾として、疲労と恐怖を押し切り、耐え続ける。

久貞は短刀を振るいながら、叫ぶ。

「焦土となろうとも、我らの理と民は守り抜く!」


その声に応え、民も兵も再び声を上げ、戦場全体がひとつの意思で震える。

平原には煙と赤い光が渦巻き、焦土の匂いが立ち込める。

しかし、その混乱の中で、七条の盾は確かに存在していた。

尾張の平原は焦土と化したが、七条の盾は民と共に耐え続けた。

戦の火は衰えず、安土幕府の反撃も続く。

次回、第50話「決戦の予兆」では、尾張での戦いがさらなる激化を迎え、

七条久貞と民の運命が重大な局面を迎える。

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