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第二次戦国時代 ―令和動乱記―  作者: 足利
第一章 影の久貞(前半)
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第47話 盾の耐久

尾張での戦いは、七条の盾の真価を問う試練である。

民と兵が支え合う中、理念と覚悟がどこまで耐えられるのか――

それを確かめる戦いの幕が、今上がる。

尾張の平原は、戦火の煙でかすんでいた。

七条の兵と民は盾を構え、前線で安土軍の攻撃を迎え撃つ。

槍がぶつかり合い、矢が飛び交う。炎と煙が交錯する中、久貞は指揮を執った。


「盾を固めろ! 民を前に出すな!」

兵たちは叫び、民を後ろに下げつつ防御線を維持する。

しかし安土軍の側面攻撃は容赦なく、盾の列が次々と崩れていく。


「殿、左翼が完全に押されました!」

真澄が声を上げる。

久貞は冷静に状況を把握し、素早く命令を下す。

「応援部隊を回せ。盾を連結しろ!」


七条の兵たちは疲労の中でも動きを止めず、互いに支え合う。

民兵たちは恐怖に震えながらも、兵の指示に従い盾を掲げ続ける。


戦場の中心で、久貞は安土軍の将に目を留めた。

赤い甲冑の将が槍を構え、突進してくる。

久貞は短刀を抜き、民の背を守りながら応戦する。

盾として守る使命が、彼の腕と足を支えていた。


衝突の度に火花が散り、盾が割れ、血が流れる。

だが、七条の兵と民は簡単には崩れない。

「盾は、民を守るためにある!」

久貞の叫びに、民も兵も声を合わせた。


日が高くなる頃、戦況は徐々に安定し始めた。

安土軍も疲労が見え、突進の速度が落ちる。

久貞は息を整えながら、再び盾を掲げ、兵たちに呼びかけた。

「まだ続くぞ。だが、我らの盾は耐えられる!」


戦場に響く叫びと鼓動は、七条の民と兵の結束の証だった。

炎と血の中で、久貞の理念は生き続けていた。

戦の中で盾を守り続ける七条の兵と民。

理念を守るための戦いは、まだ終わらない。

次回、第48話「戦場の夜明け」では、戦闘の激化と新たな局面が描かれる。

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