第23話 夜闇の策略
民衆の反撃は城下に波紋を広げ、幕府に初の損失をもたらした。
第23話では、民衆と幕府双方が次の一手を打つために策略を巡らせ、夜闇の中で緊張がさらに高まる。
瓦礫の街角で、民衆は火の揺らめきを合図に再集結していた。知恵者の指示で、倉庫から運び出した物資を複数の小隊に分け、次の行動に備える。「北東の小路は慎重に。城門付近の見張りを誘き寄せ、別ルートで物資を運ぶ」
弱い火の光は、民衆の希望と怒りを映し出し、街全体に静かな緊張を広げる。
一方、城内では久貞が従順派参謀と同情派参謀を集め、作戦会議を開く。「民衆の動きは予想以上だ。次は夜襲で一掃する」従順派参謀は冷徹に計画を練る。
しかし同情派参謀は懸念を口にする。「無闇に夜襲すれば民衆の結束を強めるだけです。逆効果になる恐れがあります」
久貞は一瞬黙り、深い呼吸の後に言葉を絞り出す。「ならば策を講じる。城内の亀裂も利用するのだ」
民衆の知恵者は、偶然にも城内の参謀たちの対立を察知していた。「従順派と同情派が亀裂を見せている。ここを利用して、城門周辺の警備を攪乱せよ」
瓦礫の路地を駆ける若者たちは、夜闇に紛れ巧妙に動き、城門付近で見張りの兵を引き付ける。別ルートから物資を運び出す作戦は成功し、小さな勝利が連鎖する。
高台の久貞は城下を見下ろし、眉をひそめる。「民衆の火が広がりつつある…城内の亀裂を活かしつつ、秩序を取り戻せ」
夜空に揺れる火は、民衆の希望と幕府の不安を象徴するかのように揺れ、城下に新たな波紋を投げかけた。
民衆の勝利と城内の亀裂が連動し、夜の城下はさらなる緊張に包まれた。
第23話では、民衆と幕府双方が策略を巡らせ、物語の緊迫感を一層高めた。次章では、夜闇の策略が新たな事件へと発展する。




