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第二次戦国時代 ―令和動乱記―  作者: 足利
第一章 影の久貞(前半)
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第12話 揺れる灯火

民衆の小さな火は夜ごとに揺れ、連鎖を広げつつあった。

第12話では、民衆の行動範囲が拡大し、幕府内部の監視網もその変化に対応せざるを得ない状況を描く。夜の街の揺らぎが、物語全体の緊迫感を増す。

城下の夜は静まり返り、瓦礫と冷たい風が街全体を支配していた。路地裏では民衆の小さな集まりが増え、互いに目を合わせながら慎重に行動する。「今夜は北側の家々を重点的に回る。小さくても行動を広げれば連鎖になる」

小さな炭火が瓦礫の隙間で揺れ、民衆の希望の象徴として光を放つ。その微かな光は、街の隅々に潜む抵抗の芽を照らしていた。


商人や農夫は互いに連携し、慎重に物資を分け合う。布告による配給制限に不満を抱えつつ、目立たぬよう行動する。子供たちは親の背後に隠れ、息を潜めながら未来への希望を胸に抱いた。瓦礫に覆われた街では、秩序の陰に押さえ込まれつつも、民衆の火は確実に揺れ続けていた。


城内、大和城の会議室では、久貞と参謀たちが民衆動向を巡って討議していた。「将軍閣下、民の行動は夜ごとに広がっています。このままでは城下の秩序維持は困難になるでしょう」

久貞は冷たく答える。「見逃すな。秩序を乱す芽は必ず摘む。民の反抗は徹底的に制圧せよ」

宗盛は視線を落とし、胸に葛藤を抱える。秩序を守る重圧と民の声を無視する罪悪感の狭間で、心が締め付けられる。


深夜、城下では民衆の行動がさらに広がり、配給を拒む者や物資を密かに隠す者が現れる。幕府兵が巡回する中、民の目には恐怖だけでなく、希望の光も宿る。瓦礫の街角で、民衆の小さな怒りは静かに渦巻き、秩序の影に押さえ込まれながらも、やがて幕府の安定を揺るがす炎となろうとしていた。


久貞は高台から城下の夜景を見下ろす。民の声も、揺れる火も、すべて秩序の影に押さえ込む。彼の意志は鋼の如く冷徹で、民の抵抗の芽にまだ気づかぬまま、夜を支配していた。

民衆の火は夜ごとに揺れ、連鎖を広げつつある。

第12話では、民衆の行動範囲の拡大と幕府の緊張を描き、物語の緊迫感を高めた。次章でのさらなる動乱への伏線が強調される。

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