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第二次戦国時代 ―令和動乱記―  作者: 足利
第一章 影の久貞(前半)
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第7話 暗夜の火

大和城下では、民衆の潜在的な抵抗が小さな火となって揺れ始めていた。

第7話では、民衆の抵抗がさらに広がり、幕府の監視網との緊張が増す様子を描く。秩序と反抗の対比が、物語全体の緊迫感を深める。

城下の夜は静まり返り、瓦礫の間を冷たい風が吹き抜けていた。民衆の息は白く染まり、震えながらも互いに目を合わせ、慎重に行動していた。若者たちは再び集まり、夜の計画を確認する。「今夜は少し遠くの家にも物資を届ける。小さくても、行動しなければ何も変わらない」

小さな炭火が瓦礫の隙間で揺れ、民衆の希望の光を象徴していた。


商人や農夫は、互いに手を貸し合いながら、密かに物資を分け合う。布告による配給制限に不満を抱えつつも、目立たぬように慎重に行動する。子供たちは親の背後に隠れ、静かに息を潜める。街は秩序の影に押さえ込まれていたが、民衆の小さな火は微かに揺れ続けていた。


城内、大和城の会議室では、久貞が参謀たちに指示を出していた。「民心指導院の報告を詳しく調べろ。民の動向を把握せよ」

宗盛は眉をひそめながら答える。「将軍閣下、小さな反抗が徐々に増えています。夜の街でも動きが活発化しています」

久貞は冷たく言い放つ。「見逃すな。秩序を乱す芽は必ず摘む。民の反抗は徹底的に制圧する」

参謀たちは視線を交わし、胸に葛藤を抱えながらも従うしかなかった。


深夜、城下では民衆の行動が少しずつ増え、配給を拒む者や物資を隠す者が現れる。幕府兵が巡回する中、民の目には恐怖だけでなく、希望の光も宿っていた。瓦礫の街角で、民の小さな怒りは静かに渦巻き、秩序の影に押さえ込まれながらも、やがて幕府の安定を揺るがす炎へと変わろうとしていた。


久貞は城の高台で夜景を見下ろす。民の声も、揺れる小さな火も、すべて秩序の影に押さえ込む。彼の意志は鋼の如く冷徹で、民の抵抗の芽にまだ気づかぬまま、夜を支配していた。

民衆の抵抗は夜の街で密かに広がりつつある。

第7話では、秩序と反抗の緊張をさらに深め、民衆の小さな火が次章以降の大規模な動乱の伏線となることを示した。

久貞の冷徹さと民の希望が交錯し、物語の緊迫感が一層高まる節である。

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