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第二次戦国時代 ―令和動乱記―  作者: 足利
第一章 影の久貞(前半)
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第2話 秩序の布告

久貞は即位後すぐに、五官八局を通じた幕府再建を開始する。

民衆の生活は制約と秩序の中に組み込まれ、自由は次第に削られていく。

この第2話では、幕府再建の具体的行動と民衆の反応を描き、秩序の力と反抗の芽を示す。

大和城内、会議室では久貞が参謀たちを前に書類を広げていた。

「情報統制局、民衆への布告を即時実行せよ。違反者には厳罰を」

立原宗盛は眉をひそめながらも従う。「将軍閣下、教育や民心指導の再編も必要です」

久貞は冷たく頷いた。「全て計画通りだ。民の自由など秩序の敵に過ぎぬ。従わぬ者には容赦しない」


城下では布告が掲示され、商人や農夫は困惑と怒りの入り混じった表情を浮かべた。市場では価格統制が行われ、食糧は幕府の管理下で配給される。学校では新しい歴史が教え込まれ、神仏の祈りは禁じられた。街角の小さな家々では、子供が父母の手を握り、恐怖と不安に震えている。生活は秩序の網に絡め取られ、自由は徐々に奪われていった。


夜、路地裏では若者たちがひそひそと作戦を話し合う。「夜になったら物資を隠して渡そう。小さくても行動しなければ」

瓦礫の隙間で揺れる炭火が、彼らの計画をぼんやりと照らす。恐怖と希望が交錯する光は、やがて大きな炎となる予兆だった。


城内では久貞が参謀に命じる。「民心指導院を通じ、教育を完全に掌握せよ」

宗盛は視線を落とし、心の中でため息をつく。「民の心は一朝一夕には変わりません」

久貞の瞳は冷たく光った。「変えさせるのだ。命令は命令である」


深夜、城下の民衆の間で小さな衝突が起きる。配給を拒む商人に幕府兵が注意を与える。「生活を守るのが私の自由だ!」怒りに震える声に、兵は冷たい目だけで応じる。瓦礫の街角で、民の怒りは静かに渦巻き、やがて大きな炎へと変わろうとしていた。

布告と統制の中で、民衆の不満は静かに蓄積される。

久貞の冷徹な秩序構築と、民の潜在的な反抗の芽。この対比が後の暴動や内乱の伏線となる。

第2話では、秩序の力とそれに耐える民の姿が明確に描かれ、物語の緊張感を高める節となる。

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